2023-01-01から1年間の記事一覧

“坂本誠志郎と組んで防御率 1.17・WHIP 0.91・奪三振率 11.74 のケラー” に巨人の投手として恩返しをされると目も当てれない

巨人は2023年シーズンまで阪神に在籍していたカイル・ケラーを獲得したと発表しました。 阪神にとっては痛手と言わざるを得ないでしょう。“坂本誠志郎とバッテリーを組んだ時のケラー” は打者を全く寄せ付けない投球で圧倒していたからです。 ケラーが巨人に…

ドライブラインでのスイング解析で「現在地の確認」と「課題の洗い出し」を行なって成長を試みる佐藤輝明の姿勢は素晴らしい

佐藤輝明がハワイへの優勝旅行を一足先に切り上げ、アメリカ・シアトルにある『ドライブライン』の訪問に向かったと日刊スポーツなど各マスコミが報じています。 『ドライブライン』は「多数のカメラを用いたモーション解析」を行い、これまでに蓄積された一…

“アジアスポーツ史上最高の売上高を更新した阪神タイガース” は「金はある」と言える

阪神の岡田監督が優勝のハワイ旅行で「お金はいっぱいあると球団が言ってた」と挨拶し、会場が笑いに包まれたとデイリースポーツが報じています。 “アジアスポーツ史上最高の売上高” と持ち上げられている(コロナ前の)福岡ソフトバンクホークスの売上高が3…

プロ4年目の佐藤輝明には「通算100本塁打」と「OPS .900」の達成に期待

プロ3年目を終えた佐藤輝明が契約更改を行い、推定年俸が1億円の大台に到達しました。過去3年の実績を考えると昇給額は妥当と言えるでしょう。 左打者に不利な浜風が吹く甲子園が本拠地 新人から3年連続20本塁打(※ NPB 史上初) OPS は .749 → .798 → .837 …

馬場皐輔が巨人に旅立ち、漆原大晟がオリックスから加入した第2回現役ドラフト

第2回・現役ドラフトが行われ、移籍が決まった12選手が NPB から公示されています。 阪神は馬場皐輔投手(28)が巨人に旅立ち、オリックスから漆原大晟投手(27)が加入しました。 漆原は中継ぎ投手として実績を残しているため、セ・リーグの舞台で勝ちパタ…

2年目の森下翔太には「規定打席に到達した上で走攻守のレベルアップ」に期待

2022年のドラ1ルーキーとしてプロ1年目を終えた森下翔太が契約更改を終えたとデイリースポーツが報じています。 森下自身が「さらなる飛躍」に言及していることは心強いですし、推定年俸が4000万円弱にまで上がったのは「1軍戦力として日本一に貢献したこと…

2024年シーズンが3年契約の3年目となる梅野は「自分が “茹でガエル” の状態」と認識していないと厳しい

複数年契約を締結している阪神の梅野が現状維持の推定1億6000万円で契約を更新し、来季に向けた意気込みを語ったとデイリースポーツが報じています。 チームに対する論評は野手最年長者の発言として的確なものですが、梅野自身に対する抱負は「見通しの甘さ…

「若手の成長を阻害する『中堅・ベテラン・助っ人勢の偏重起用』は慎まなければならない」との訓示ができない杉山オーナーは終わってる

安芸キャンプを訪問した杉山オーナーが「もっと強くならないといけない」との訓示を選手に述べたとデイリースポーツが報じています。 この訓示ほど無意味なものはないでしょう。 2023年の阪神タイガースは1軍と2軍の双方で中堅・ベテラン勢や助っ人選手が偏…

支配下契約となった野口恭佑は板山の背番号63を引き継げたら良いね

阪神は2023年11月14日付で育成契約中の野口恭佑と支配下契約を締結したと発表しました。 本日、育成選手の野口恭佑選手と支配下選手契約を締結しましたのでお知らせいたします。なお、来季からの背番号は未定です。https://t.co/nDTPieWoLH#阪神タイガース —…

自らが設定した課題に取り組む前川右京と井上広大に今岡コーチが助言を送る指導の形は良い

高知県安芸での秋季キャンプで今岡打撃コーチが前川と井上に打撃指導を行なったと日刊スポーツが報じています。 ここでのポイントは今岡コーチが「選手と会話した中で何を思って取り組んでいるかに沿っていく」と『選手自身が希望する方向性で成長するための…

連覇のポイントは『管理型の岡田野球(≒ "Game Power" の年間期待値で評価)』で『育成』を両立できるか

阪神タイガースは日本一を達成して2023年シーズンを終えました。 『日本一連覇』が2024年シーズンの目標となるため、岡田監督など首脳陣からは「若手選手の底上げによる戦力アップ」を意識した発言が相次いでいます。 しかし、それは簡単ではないでしょう。…

同じ先発投手に2度も封じられることもなく、同じ先発投手が2度も炎上しなかった2023年の日本シリーズ

2023年の日本シリーズは4勝3敗で競り勝った阪神が日本一の称号を手にしました。 このシリーズは「出場した両チームの選手が抜群の修正能力を見せ付けたシリーズ」と言えるでしょう。 相手の先発投手に1度目の対戦で沈黙させられた打線は「2度目の対戦では KO…

2023年日本シリーズ第6戦、今度は岡田監督の継投ミスで3勝3敗のタイに追い付かれる

2023年の日本シリーズ第6戦はオリックスが 5-1 で勝利し、両チームが3勝3敗・23得点23失点で第7戦を迎えることになりました。 岡田監督は第6戦での自身の采配を「勝負に行ってんねん」と記者団に主張していますが、実態は「継投に踏み切る覚悟がなかっただけ…

中嶋監督の消極的な采配と継投策に付け込んで日本一に王手をかけた阪神タイガース

日本シリーズの第4戦と第5戦は “拙攻で試合を決め切れなかったオリックス” を土壇場で巻き返した阪神が2連勝で一気に日本一へ王手をかけました。 これらの2試合は「中嶋監督の継投策(や作戦)」が微妙だったことは否めません。 「攻撃は最大の防御」と言え…

5回表無死1・3塁の廣岡の当たりをショートゴロ併殺にできなかった守備の方が問題

2023年の日本シリーズ第3戦は中盤5回表に守備の乱れで突き放された阪神が終盤での追い上げも実らずに 4-5 で惜敗しました。 評論としては「伊藤将司の悪送球」がクローズアップされていますが、その前に起きた「廣岡のショートゴロで併殺を取れなかったこと…

「日本シリーズ第2戦の先発を託した西勇輝に容認したビハインドは何点だったのか」を岡田監督に質問すべき

2023年の日本シリーズ第1戦と第2戦は思わぬワンサイドゲームで1勝1敗となりました。 敗因は両チームともに「先発投手があと1つのアウトを取ることに急ぎすぎたことで集中打を浴びて(打線による挽回が極めて困難な)大差が付いたこと」です。 2戦目に大敗を…

2023年日本シリーズは “強力投手陣を擁する似た者同士” の対戦なので「打撃陣の出来」がポイント

2023年の日本シリーズは「リーグ屈指の投手陣を擁するチームの対戦」となりました。 投手戦が予想されるため、「第1戦での先制点」と「両チームの打線の出来」がシリーズ全体に及ぼす可能性が高くなるでしょう。 また、阪神としては第1戦と第2戦で使える DH …

編成面の理由で生じた穴をドラフト指名で補填に成功した2023年の阪神タイガース

2023年のドラフト会議が終了し、阪神は支配下登録で投手4人・野手2人の交渉権を獲得しました。 岡田監督には “暗黒ドラフト” の強い懸念があったのですが、「チームの将来を見据えた的確な指名が行われた」と評価されるべきでしょう。

クライマックスシリーズで阪神と広島の差となったのは「1軍野手陣の『層の厚さ』と『経験値』」

2023年のセ・リーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージはレギュラーシーズンを首位で終えた阪神が3連勝で地力を見せつけ、日本シリーズに駒を進めました。 涙を吞む結果となった広島と順当に勝ち上がった阪神との差は「1軍野手陣の『層の厚さ』と…

積極的だった阪神の各打者はストレートに振り遅れていたが、変化球から入ったカープバッテリーに救われる

2023年のクライマックスシリーズ・ファイナルステージは阪神が 4-1 で先勝しました。 この試合ではレギュラーシーズンとは打って変わって『初球からの積極的なスイング』を仕掛けた阪神に軍配が上がったものの、打線としての修正点が露呈したことも事実です。…

プレビュー: 2023年クライマックスシリーズ・ファイナルステージ 阪神タイガース対広島カープ

10月18日から行われる2023年セ・リーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージは阪神対広島の組み合わせになりました。 「リーグ覇者である阪神が『ファーストステージを2連勝で突破して勢いに乗る広島』を “横綱相撲で” 捩じ伏せて第1戦を取れるか」…

“投手優位が進んだ2023年シーズン” に打撃成績を前年度よりも向上させた阪神打線

2023年のプロ野球は「投高打低の進行が見られたシーズン」でした。 セ・リーグではシーズンの平均得点が503得点と昨年・2022年の520得点から減少。打率も 0.244 と昨年の 0.248 から数字を下げています。 一方で阪神タイガースはシーズン489得点だったのが55…

1軍と2軍で “有望な若手捕手が出場機会を得られない選手起用” をしている阪神が高校生捕手をドラフト指名するのは論外

デイリースポーツが「2023年のドラフトでは高校生捕手を指名して常勝軍団の構築や」と怪気炎を上げています。 これほど無責任な記事はないでしょう。なぜなら、岡田1軍監督および和田2軍監督は “有望な若手捕手” の出場機会を損ねる選手起用をしているからで…

“9月以降から調子を落としたままのリーグ優勝に貢献した功労者” を外せるかがポストシーズンの鍵

セ・リーグはレギュラーシーズンの全日程が終了し、阪神は10月18日からのクライマックスシリーズ・ファイナルステージへの準備を始めることになりました。 クライマックスシリーズや日本シリーズなどのポストシーズンは4戦先勝の短期決戦。 “調子を落とした…

阪神が髙山や北條など8選手に来季構想外を告げたのは概ね妥当

阪神タイガースは公式サイトなどで8選手に来季構想外を通告したと発表いたしました。 本日、阪神タイガースでは、二保旭選手、渡邉雄大選手、小林慶祐選手、髙山俊選手、山本泰寛選手、板山祐太郎選手、北條史也選手、望月惇志選手に対して、来季の契約を結…

“『2年目のジンクス』がプロ1年目の9月に襲来した森下翔太” に対して岡田監督が先陣切ってバッシングしてどないすんねん

9月中旬から阪神のドラ1ルーキー森下翔太が絶不調に陥っています。 優勝を決めた阪神は消化試合ですし、“2年目のジンクス” が前倒しで森下に襲来したに過ぎません。このことは「いずれは起きると想定されていた問題」でしょう。 それよりも問題なのは「岡田…

プロ2度目の先発を終えた富田蓮(ドラ6ルーキー)が得た収穫と課題

甲子園での2023年レギュラーシーズン最終戦に先発して5回5失点だった富田蓮は「1軍での洗い出しができた試合」と言えるでしょう。 昨年のドラフト6位で入団した富田は高卒社会人投手。西純矢や及川と同学年で進学していれば大学4年生の年齢です。 その年齢の…

才木がシーズン10勝に届かない責任を「癇癪抹消」や「8月は1登板のみ」ではなく「打線の貧打」に転嫁するのはあり得ない

9月24日に中日戦に 0-0 で引き分けて才木のシーズン10勝が難しくなったことに対し、岡田監督が打撃陣への不満を口にしています。 ただ、才木がシーズン10勝を手にすることが困難になった理由は岡田監督の起用方法が大きいのです。 自らの采配・判断で帳尻を…

“主力野手のポストシーズンでの予期せぬ離脱やスランプ” に備えた『プランB』の準備はしておくべき

セ・リーグ優勝を決めた阪神タイガースは10月18日から始まるクライマックスシリーズ・ファイナルステージに向けた調整期間に入っていますが、岡田監督の選手起用に大きな変更はありません。 野手陣だと「主力選手の予期せぬ負傷離脱やスランプ」に見舞われる…

“1軍で打ち込まれた浜地” を登録抹消することに異議はないが、“右肩の状態に不安がある浜地” はそもそも登板させたらダメでしょ

18年ぶりにリーグ制覇を果たした阪神タイガースですが、自慢の中継ぎ陣に綻びが生じつつあります。 その1つが浜地の抹消です。“9月15日の広島戦で打ち込まれた浜地” を登録抹消することに異論はありません。 しかし、コンディションに不安を抱えていたなら話…