支配下契約となった野口恭佑は板山の背番号63を引き継げたら良いね

 阪神は2023年11月14日付で育成契約中の野口恭佑と支配下契約を締結したと発表しました。

 タイミングとしては「異例」ですが、野口が2023年シーズンにウェスタンリーグで残した成績を考えると「当然」でしょう。「1軍挑戦」に値する成績をシーズン全体で残していたからです。

 背番号は「板山が着けていた63番」を引き継ぐ形が理想だと思います。

 

「プロに入った後は公平」の『建前』を否定するのは芳しくない

 “ある程度の成績を残した育成契約の選手” に対しては「春季キャンプやオープン戦の結果を見た上で支配下契約に切り替えるべき」との思惑が働きます。

 しかし、野口は “1軍選手に匹敵する『月間の打撃成績』はあったが『年間の打撃成績』は平均程度だった育成選手” ではなかったのです。

表: 2軍での成績(2023年)
Age 打率 三振率 四球率 IsoP
ミエセス 28 .318 15.7% 13.7% 0.182
渡邉諒 28 .271 11.9% 11.9% 0.115
髙濱 27 .192 31.2% 5.9% 0.096
小野寺 25 .305 10.2% 13.3% 0.128
野口 23 .303 15% 5.1% 0.131
井上 22 .234 28.7% 7.2% 0.170
前川 20 .320 14.5% 8% 0.064

 野口が2023年のウェスタンリーグで残した打撃成績は “1軍で十分な出場機会が与えられなかった小野寺” に匹敵する水準でした。

 その選手を『育成』で留めておく場合、“ファイターズからトレードで加入して散々な打撃成績だった27歳の髙濱” を2024年シーズンも『支配下』で保護する合理的な理由を見出すことは困難です。

 野口も髙濱も「ウェスタンリーグ1年目」ですし、野口に至っては「プロ生活1年目」だからです。

 

野口の背番号は「板山が着けていた63番」を引き継いで欲しい

 野口が2024年シーズンから着用する『2桁の背番号』は現時点で未定です。

 野口は来季構想外を告げられた板山との “エピソード” がある様子ですし、可能であるなら『板山が着けていた63番』を野口に与えて欲しいところです。

 エピソードの内容を明かすには「1軍でのヒーローインタビュー」が打って付けです。

 岡田監督が(野口を含む)若手選手に「相応のチャンス」を与え、若手選手たちが結果で応えて欲しいと思います。