野手

「8月10日のヤクルト戦でのサイクル安打未遂」との引き換えで打撃不振に陥った佐藤輝明

佐藤輝明が8月後半から極端な打撃不振で大ブレーキとなっています。 決定打となったのは「8月10日のヤクルト戦(19回戦)でのサイクル安打未遂」でしょう。それにより、『2024年シーズンの佐藤輝明』が顔を出すことになったからです。

坂本誠志郎の打撃が好調なのは「左足の踏み込む位置を変えたこと」が大きいのでは?

6月15日の試合が終了した時点で坂本誠志郎が OPS .704 と打撃面でもチームに貢献しています。 4月時点での打撃フォームと比較すると、『踏み込んだ際の左足の位置』が変わっており、この変更が良い方向に機能しているのだと思います。

佐藤輝明のバッティングフォーム(2025年シーズン)

2024年シーズンは “縦振りとは別物の縦回転スイング” に取り組んでいた佐藤輝明ですが、2025年シーズンの開幕1ヵ月で見せているスイングは「改良型」でしょう。 具体的には「『投球の球筋軌道』と『バット(の芯)の通過軌道』の重複率を高めた縦回転型のス…

“名手・木浪” の出場2試合連続での拙守の元凶は「迷ったら前に出ろ」という時代錯誤の『吉田イズム』

4月19日に行われた阪神対広島の5回戦は “出場2試合連続で拙守をした木浪” のプレーが試合結果に大きく響きました。 その選手が翌日付で登録を抹消されていないことは驚きですが、拙守の元凶は「迷ったら前に出ろ」という時代錯誤の『吉田イズム』でしょう。 …

島田海吏は「思考時間が長めの選手」だから俊足の割に走者としての貢献度が低い

4月12日に行われた阪神対中日の2回戦は島田が9回裏1死2・3塁で2塁走者の島田が木浪のショートゴロで帰塁できずに憤死したことが響いて 2-3 で敗れました。 島田の不味い判断は「走者としての思考時間が長いこと」が根本的な原因です。今後はそのことを踏まえ…

前川の守備における今年(2025年シーズン)の課題はスローイング

前川がオープン戦で2試合連続のスローイングミスをしたことが報じされています。 前川は「守備(と走塁)が改善点の選手」ですし、2025年シーズンにおける守備面での重点改善項目が「スローイング」になったと言えるでしょう。シーズンを通じて少しずつ成長…

藤川監督の方向性に沿った準備ができた2025年の春季キャンプだったのでは?

沖縄で行われている阪神の2025年春季キャンプは日程の大部分が終了しました。 今週末の3月からはオープン戦が本格化しますが、沖縄での実戦で選手が示したパフォーマンスは藤川監督が求める方針に沿ったものだったと思います。

持ち味を活かした自分のスイングをさせないようにする投球・配球にどう対処するかがポストシーズンでの攻撃陣の鍵

下克上に挑む2024年シーズンの阪神タイガースですが、攻撃陣は「 “持ち味を活かした自分のスイング” を自由にさせないようにする対戦相手の投球にどう対処するか」が鍵になるでしょう。 「良い投手との対戦」が中心となるため、『打率の低いコース』や『長打…

広島の玉村から右手首に死球を受けた翌日から打撃絶不調の佐藤輝明

8月23日の広島戦で玉村から右手首に死球を受けた翌日から佐藤輝明は深刻な打撃不振に直面しています。 玉村からの死球は “なかったこと” にして佐藤輝明の打撃不振を批判する岡田監督やマスコミの存在は何のプラスにもならないでしょう。

“昨年はリーグ最少の92併殺だった打線” が「2024年は年間125併殺のペース」かつ「リーグ最低のチーム打率」なのは厳しい

2024年シーズンの阪神タイガースは打線が上手く噛み合っていません。 その理由は「併殺打の数が激増したこと」でしょう。昨シーズンは92併殺でリーグ最少だった打線が今シーズンは117試合を消化した時点で103併殺。シーズン125併殺のペースです。 “129併殺を…

『時短ストライク』に積極的な審判団が “際どいコースの投球” を『佐藤輝ボール』にするメリットはない

2024年のプロ野球はアウトコースのストライクゾーンがボール1個分以上は広がっています。 7月10日の阪神対ヤクルト戦では近本が7回裏の打席で「ボームベース上を通過していない外角球をストライク」と宣告され、見逃し三振に倒れました。 この基準でストライ…

“中日から『リーグ最弱打線』の称号を奪取した2024年の阪神打線” に「反発力」を求めるのは間違い

両リーグで最多となる16度の延長戦に突入し、1-2 で競り負けた阪神の岡田監督が試合後に「(打線の)反発力がない」と文句を言っています。 阪神打線は「日本一に輝いた2023年シーズンでさえ長打率はセ・リーグ5位の .352」でした。 阪神は「先行を許すと苦…

ドライブラインでの打撃改造が(狙いどおりに)機能し始めた佐藤輝明

7月3日の広島対阪神の12回戦は佐藤輝明の2本のホームランで阪神が競り勝ちました。 殊勲打を放った佐藤輝明は心身ともに充実していることでしょう。6回表に九里から放った2本目のホームランは “ドライブラインでの打撃改造” の狙いどおりの結果として現れて…

中日との3連戦では前川が「課題だった守備面でも確かな成長」を見せていた

6月25日から27日までで行われた阪神と中日の3連戦では前川が課題だった守備面でも成長したプレーを見せていたことも収穫です。 「筒井コーチとの取り組みが成果として現れている」と言えますし、特長であるバッティング以外の面でもチームに貢献している成長…

キャンプでの特守が成果として現れている佐藤輝明

2024年の春季キャンプで特守を何度も行なった佐藤輝がオープン戦で成果を発揮しています。 開幕直前の3連戦で良い守備を継続していますし、その流れで開幕カードを迎えられることはポジティブと言えるでしょう。

岡田監督が率いる阪神タイガースの展望(2024年):打撃陣

球団史上初の連覇を目指す阪神タイガースの2024年シーズンの展望。 打撃陣は『好球必打』がテーマです。2023年シーズンは「四球を上手く絡めた阪神打線の得点力」が際立ったため、各球団ともに対策を講じているでしょう。 『待球作戦』は逆効果になるリスク…

“DHのない現在のセ・リーグ” で前川右京がライトでレギュラーの座を掴むには守備や走塁のレベルアップが欠かせない

阪神の矢野前監督が注目株の前川右京に対して「出場機会を増やすためには守備や走塁でのレベルアップが必要」とスポニチのコラムで説いています。 現在のセ・リーグでは DH 制は採用されていないため、“打撃だけ” でスタメンの座を確保し続けるのは困難です。…

佐藤輝明が2024年シーズンの参考にするブライス・ハーパーのバッティングフォーム

スポニチが2024年の春季キャンプに向けて自主トレ中の佐藤輝がブライス・ハーパーやフレディ・フリーマンを参考に作り上げだバッティングフォームの連続写真を掲載しています。 昨年とは投球の見え方や感覚が違ってくるはずですし、キャンプ中は投手の “生き…

ドライブラインでのスイング解析で「現在地の確認」と「課題の洗い出し」を行なって成長を試みる佐藤輝明の姿勢は素晴らしい

佐藤輝明がハワイへの優勝旅行を一足先に切り上げ、アメリカ・シアトルにある『ドライブライン』の訪問に向かったと日刊スポーツなど各マスコミが報じています。 『ドライブライン』は「多数のカメラを用いたモーション解析」を行い、これまでに蓄積された一…

プロ4年目の佐藤輝明には「通算100本塁打」と「OPS .900」の達成に期待

プロ3年目を終えた佐藤輝明が契約更改を行い、推定年俸が1億円の大台に到達しました。過去3年の実績を考えると昇給額は妥当と言えるでしょう。 左打者に不利な浜風が吹く甲子園が本拠地 新人から3年連続20本塁打(※ NPB 史上初) OPS は .749 → .798 → .837 …

2年目の森下翔太には「規定打席に到達した上で走攻守のレベルアップ」に期待

2022年のドラ1ルーキーとしてプロ1年目を終えた森下翔太が契約更改を終えたとデイリースポーツが報じています。 森下自身が「さらなる飛躍」に言及していることは心強いですし、推定年俸が4000万円弱にまで上がったのは「1軍戦力として日本一に貢献したこと…

2024年シーズンが3年契約の3年目となる梅野は「自分が “茹でガエル” の状態」と認識していないと厳しい

複数年契約を締結している阪神の梅野が現状維持の推定1億6000万円で契約を更新し、来季に向けた意気込みを語ったとデイリースポーツが報じています。 チームに対する論評は野手最年長者の発言として的確なものですが、梅野自身に対する抱負は「見通しの甘さ…

支配下契約となった野口恭佑は板山の背番号63を引き継げたら良いね

阪神は2023年11月14日付で育成契約中の野口恭佑と支配下契約を締結したと発表しました。 本日、育成選手の野口恭佑選手と支配下選手契約を締結しましたのでお知らせいたします。なお、来季からの背番号は未定です。https://t.co/nDTPieWoLH#阪神タイガース —…

5回表無死1・3塁の廣岡の当たりをショートゴロ併殺にできなかった守備の方が問題

2023年の日本シリーズ第3戦は中盤5回表に守備の乱れで突き放された阪神が終盤での追い上げも実らずに 4-5 で惜敗しました。 評論としては「伊藤将司の悪送球」がクローズアップされていますが、その前に起きた「廣岡のショートゴロで併殺を取れなかったこと…

「木浪の打球がダイレクトキャッチされた」と “正しく判断” して大急ぎで1塁に帰塁した坂本誠志郎のプレーは間違っていない

阪神 7-2 中日:20回戦(京セラ・2023年8月23日) 阪神対中日の20回戦でダイレクトキャッチがワンバウンドキャッチと判定される誤審がありました。 岡田監督は “塁審のセーフ判定を無視して大慌てで1塁に帰塁した坂本” にも不満気な表情を見せていましたが、…

“形状が異なる森下のバット” を使用中の佐藤輝明の打撃が変わるのは自然なこと

「佐藤輝明の打ち方が変わった」と警戒する声が出ていると週刊ベースボールが報じています。 佐藤輝明はオールスター明けの7月23日に行われたヤクルト戦の第4打席から『森下のバット』を使っているのです。(その試合だけ『森下の現バット』で25日以降は『森…

大山と佐藤輝でチームの全4打点を叩き出したことは大きいが、1番の近本が2得点だったことも大きい

阪神 4-2 巨人:12回戦(甲子園・2023年7月25日) 横田慎太郎氏の追悼試合として行われた阪神対巨人の12回戦は 4-2 で阪神が制しました。 「守備力の勝利」と語るマスコミもいますが、「主軸打者の打力」が勝敗の分かれ目になったと言うべきでしょう。 阪神…

佐藤輝明がオールスターで山本由伸と山崎福也から放ったヒットは良い力感でのスイングだった

ファン投票で選出された佐藤輝明のオールスターでの成績は3打数2安打でした。 ヒットなった打席は “良い力感” でストレートを弾き返し、サードへのファールフライとなった最後の打席は(ホームランを狙いすぎて)力みでバットのヘッドが下がり過ぎた打席内容…

森下翔太を1番で機能させるには『プロ1年目の近本』と同様に「自由かつ積極的に打たせる」ことが重要

右肋骨の骨折で近本が不在となったことで生じた1番の座をドラ1ルーキーの森下翔太が埋めようとしています。 森下が1番として機能し続けるかは「首脳陣が森下に余計な制限を極力設けないこと」が鍵になるでしょう。具体的には近本のプロ1年目と同様に「自由か…

ガンケルや西純矢より OPS が低いノイジーが「3番レフト」に居座るのはダメでしょ

岡田監督が交流戦明けの初戦でノイジーを3番レフトで起用する意向を示していますが、この判断は支持できません。 ノイジーが2023年の交流戦までに記録した OPS はガンケルや西純矢が昨年(2022年)に記録した OPS を下回っているからです。