第2回・現役ドラフトが行われ、移籍が決まった12選手が NPB から公示されています。
阪神は馬場皐輔投手(28)が巨人に旅立ち、オリックスから漆原大晟投手(27)が加入しました。
漆原は中継ぎ投手として実績を残しているため、セ・リーグの舞台で勝ちパターン入りを狙う投球を披露することができるのかが注目点になるでしょう。
“馬場よりも若い投手” にチャンスを与えたかったと思われる阪神
阪神が馬場を現役ドラフトのリストに掲載した理由は「より若い投手に勝ちパターン入りのチャンスを提供する可能性が高いから」です。
- 阪神の中継ぎ投手陣(右投げ・2024年シーズン)
- 1軍当確: 湯浅、石井、加治屋
- 1軍有力: 岡留、浜地(右肩痛の故障明け)
- 助っ人: ゲラ
- 新人: 椎葉(ドラ2)
ブルペン陣を8投手だとすると右投手は 4〜5 人。馬場は「右投手の序列4番手を争う立ち位置」で2024年シーズンのキャンプインを迎えていたことでしょう。
しかも、馬場のライバルは「25歳の浜地が最年長」という年齢構成です。
そのため、“28歳の馬場皐輔” に他球団での勝ちパターン入りというチャンスを与える目的で現役ドラフトのリストに掲載したのでしょう。
漆原は「セ・リーグでならパ・リーグ時代よりも輝くかも」との期待値で獲得
馬場が巨人に旅立った阪神はオリックスの漆原大晟を指名しました。
漆原は馬場と同じ「中継ぎ」が主戦場の右投手。阪神が漆原に期待することも「勝ちパターン入りを目指す右の中継ぎ投手として存在感を発揮」になるでしょう。
リーグが違えば打者のアプローチも変わってきます。セ・リーグの環境はパ・リーグとは異なりますし、オリックスとは違った評価軸を持つ阪神で “化ける” ことができるかがポイントだと思います。
馬場が退団した影響は「勝ちパターンの投手を消耗させたくない1軍での撤退戦で回跨ぎをも計算できる “使い勝手の良い頑丈な投手” がいなくなったこと」です。
「(優勝チームで)撤退戦を強いられる確率が低い」や「普通の投手運用をすれば問題にはならない」と言えますが、『無駄な消耗を控えた投手運用』も連覇に向けた重要なテーマになるでしょう。