2023年の日本シリーズは「リーグ屈指の投手陣を擁するチームの対戦」となりました。
投手戦が予想されるため、「第1戦での先制点」と「両チームの打線の出来」がシリーズ全体に及ぼす可能性が高くなるでしょう。
また、阪神としては第1戦と第2戦で使える DH をどう活用するのかも勝敗の分かれ目になると思われます。
“ポストシーズンでは小さな綻びを見せる山本由伸” に付け込みたい
オリックスの絶対的エースである山本由伸はレギュラーシーズン全体で見せ付けている “圧倒的で支配的な投球” をポストシーズンで披露することに少し苦労しています。
阪神としては「山本由伸が見せた小さな綻びに付け込んで先手を取れるか」がポイントでしょう。
阪神打線はクライマックスシリーズのファイナルステージで「ストレート狙いのタイミング」だったにも関わらず、広島投手陣が投じたストレートを打ち返すことに苦戦していました。
リードを許す展開になると、“相手打線を制圧する能力に長けたオリックス投手陣” に捻じ伏せられる可能性が高まります。
その確率を引き下げるために阪神打線が「ストレート勝負に行きにくい」との印象を植え付けるバッティングを1巡目で披露できるかが鍵になると思います。
DH が起用できる第1戦と第2戦のオーダーをどうするのか
岡田監督が采配で魅せるのであれば「指名打者(DH)が使える第1戦と第2戦でのオーダー」でしょう。8番木浪に拘る場合は9番に誰を起用するのかが注目点になるからです。
- DH 使用時の阪神打線(案)
- 左・ノイジー
- 指・糸原 / 渡邉諒
- 遊・木浪
- 捕・坂本
阪神は「捕手が実質的に坂本誠志郎だけの1人体制」ですから、打力自慢のキャッチャーではないことも加味して9番に配置するでしょう。
坂本を(レギュラーシーズンと同様に)7番で起用するのであれば、阪神は「DH 解除の状態」で9番にピッチャーを入れる “普段の戦い方” をすれば良いことになってしまうからです。
2連敗で甲子園に戻ってくる状況は避けたいだけに岡田監督が「打線強化に直結する DH 制度をどのように活用するのか」も勝敗の行方を左右する要因になると思います。