10月18日から行われる2023年セ・リーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージは阪神対広島の組み合わせになりました。
「リーグ覇者である阪神が『ファーストステージを2連勝で突破して勢いに乗る広島』を “横綱相撲で” 捩じ伏せて第1戦を取れるか」でシリーズの行方が変わって来るでしょう。
“リーグを制したチーム” が「地力の差」を示せるかがポイント
ポストシーズンであるクライマックスシリーズは『短期決戦用の采配』が必要になりますが、クライマックスシリーズ・ファイナルステージだけは少し様相が違います。
“リーグを制したチーム” が本拠地に “プレーオフを制した2位以下に甘んじたチーム” を迎え撃つ形式だからです。
2023年のセ・リーグ優勝チームである阪神は「優勝の要因は2位以下のチームとは地力の差があったから」と示す試合運びが求められます。
地力の差をファイナルステージの第1戦で見せることができれば、“2連勝で甲子園に乗り込んで来た広島” は意気消沈することでしょう。
したがって、阪神は「変に意識しすぎないこと」が重要になります。
「第2先発をどうするか」と勘案しているようだと足をすくわれる可能性あり
(パ・リーグを制したオリックスと同様に)『12球団屈指の投手陣』でリーグを制した阪神が「第2先発をどうするか」などと勘案しているようでは足をすくわれる可能性があります。
ポストシーズンでは「先発が KO されると勝負に持ち込むのは困難」ですし、第2先発は「先発投手がダメだった場合」に投入される立場の投手です。
“脆弱な先発投手陣” なら『第2先発』や『継投策』が重要になりますが、今季の阪神は「ポストシーズンの先発投手として誰をどの順番で起用するか」の重要度が高いのは明らかでしょう。
先発投手が試合を作っている間に打線がリードを築き、勝ちパターンの投手陣の出番を待つ形が『阪神の必勝パターン』だからです。
阪神がクライマックスシリーズのファイナルステージで敗退した場合は「岡田監督が進退伺を球団に提出せざるを得ない」でしょう。“令和の 33-4” と揶揄される大失態を晒した場合は「即日引退」が不可避です。
『短期決戦モード』に入っている広島の土俵には乗らず、セ・リーグの覇者としての試合運びで勝ち切れるかが分かれ目になると思います。