采配・選手起用

“打撃不振で前日に3失策するもほぼフル出場の木浪” がベンチスタートとなる岡田監督の采配は妥当

内野陣が4失策を記録して4月26日のヤクルト戦に敗れた阪神の岡田監督は翌27日の試合で木浪をベンチスタートとし、小幡を今季初先発にする決断を下しました。 26日での起用方法を踏まえると、この決断は妥当と言えるでしょう。今後の注目点は「小幡に “まとま…

中軸に座り続ける渡邉諒が OPS .582 で得点圏打率 .156 なのだから阪神2軍が得点力不足になるのは当たり前

1軍は引き分けを挟んでの6連勝で首位に浮上した阪神タイガースですが、2軍は新球団くふうハヤテに3タテを食らって最下位に転落しました。 和田監督が「走者を返せないから苦しくなる」と総括するのは無責任でしょう。 得点力不足の原因は「和田監督が組んだ…

“青柳との再戦に備えたローテ再編を敢行した中日” を返り討ちにしたことは大きいが、門別の甲子園お披露目登板は愚行

4月19日に行われた阪神対中日の4回戦は 7-0 で阪神が快勝しました。 1週間前にも対戦した顔合わせだったため、『対・青柳』を見据えて先発ローテーションを再編した中日を返り討ちにしたことはポジティブ材料です。 しかし、門別を19日の試合で登板させる必…

先発・村上は大乱調だったが、岡田監督はシーズン全体を見据えた的確な采配を継続中

3月19日に行われたソフトバンク対阪神のオープン戦は4回終了時で 7-2 と勝負の行方が決まったも同然でしたが、最終的には阪神が 10-9 で制しました。 岡田監督が取材拒否中で采配の真意は不明ですが、判断のタイミングは『公式戦モード』で「期待の若手には…

『開幕モード』で勝ちに行くというより『若手に出場機会を与えながらの公式戦モード』で勝ちを狙った岡田監督

岡田監督が「勝ちに行く」と予告していた3月15日からの中日ドラゴンズとの3連戦は1分2敗でした。 ただ、岡田監督の「勝ちに行く」が『若手に出場機会を与えながらの公式戦モード』という条件付きだったことは16日の試合での選手起用からも明らかです。 「『…

岡田監督が率いる阪神タイガースの展望(2024年):采配・選手起用

球団史上初の連覇を目指す阪神タイガースの2024年シーズンの展望。 2シーズン連続で結果を残すためには「岡田監督の選手起用と采配」が “今年も” 重要になるでしょう。 就任1年目は「前任者から引き継いだ選手の能力を最大限に発揮すること」が最大の評価ポ…

紅白戦でアピールした捕手の藤田健斗に「(対外試合でのチャンスを与えずに)2軍調整」を命じるのは如何なものか

阪神が2月16日からの第4クールで選手の入れ替えを行ったとスポニチなど各メディアが報じています。 西純、富田、ビーズリー、茨木、藤田が降格し、16日の第4クールから2軍の具志川キャンプに合流することが決まった。 どの選手を入れ替えるのかは首脳陣の裁…

2024年シーズンに外野両翼でのポジション争いが激化するかは阪神首脳陣の選手起用次第

阪神の平田ヘッドコーチが「外野両翼での激しい競争を心待ちにしている」とのコメントを報道陣に残したと日刊スポーツが報じています。 実際にポジション争いが起きるかは首脳陣の起用方法次第でしょう。なぜなら、昨シーズンは WAR が『マイナス』だったノ…

連覇のポイントは『管理型の岡田野球(≒ "Game Power" の年間期待値で評価)』で『育成』を両立できるか

阪神タイガースは日本一を達成して2023年シーズンを終えました。 『日本一連覇』が2024年シーズンの目標となるため、岡田監督など首脳陣からは「若手選手の底上げによる戦力アップ」を意識した発言が相次いでいます。 しかし、それは簡単ではないでしょう。…

「日本シリーズ第2戦の先発を託した西勇輝に容認したビハインドは何点だったのか」を岡田監督に質問すべき

2023年の日本シリーズ第1戦と第2戦は思わぬワンサイドゲームで1勝1敗となりました。 敗因は両チームともに「先発投手があと1つのアウトを取ることに急ぎすぎたことで集中打を浴びて(打線による挽回が極めて困難な)大差が付いたこと」です。 2戦目に大敗を…

“9月以降から調子を落としたままのリーグ優勝に貢献した功労者” を外せるかがポストシーズンの鍵

セ・リーグはレギュラーシーズンの全日程が終了し、阪神は10月18日からのクライマックスシリーズ・ファイナルステージへの準備を始めることになりました。 クライマックスシリーズや日本シリーズなどのポストシーズンは4戦先勝の短期決戦。 “調子を落とした…

“『2年目のジンクス』がプロ1年目の9月に襲来した森下翔太” に対して岡田監督が先陣切ってバッシングしてどないすんねん

9月中旬から阪神のドラ1ルーキー森下翔太が絶不調に陥っています。 優勝を決めた阪神は消化試合ですし、“2年目のジンクス” が前倒しで森下に襲来したに過ぎません。このことは「いずれは起きると想定されていた問題」でしょう。 それよりも問題なのは「岡田…

才木がシーズン10勝に届かない責任を「癇癪抹消」や「8月は1登板のみ」ではなく「打線の貧打」に転嫁するのはあり得ない

9月24日に中日戦に 0-0 で引き分けて才木のシーズン10勝が難しくなったことに対し、岡田監督が打撃陣への不満を口にしています。 ただ、才木がシーズン10勝を手にすることが困難になった理由は岡田監督の起用方法が大きいのです。 自らの采配・判断で帳尻を…

“主力野手のポストシーズンでの予期せぬ離脱やスランプ” に備えた『プランB』の準備はしておくべき

セ・リーグ優勝を決めた阪神タイガースは10月18日から始まるクライマックスシリーズ・ファイナルステージに向けた調整期間に入っていますが、岡田監督の選手起用に大きな変更はありません。 野手陣だと「主力選手の予期せぬ負傷離脱やスランプ」に見舞われる…

“1軍で打ち込まれた浜地” を登録抹消することに異議はないが、“右肩の状態に不安がある浜地” はそもそも登板させたらダメでしょ

18年ぶりにリーグ制覇を果たした阪神タイガースですが、自慢の中継ぎ陣に綻びが生じつつあります。 その1つが浜地の抹消です。“9月15日の広島戦で打ち込まれた浜地” を登録抹消することに異論はありません。 しかし、コンディションに不安を抱えていたなら話…

18年ぶりのリーグ優勝を決めた阪神、1ヶ月後のクライマックスシリーズに向けた調整が今後の鍵に

9月14日の巨人戦をマジック1で迎えていた阪神が 4-2 で勝利し、球団史上最速で6度目のリーグ優勝を達成しました。 15日の広島戦からは消化試合となるため、「クライマックスシリーズに向けた調整の場として上手く活用できるか」がポイントになるでしょう。 …

小野寺を3番で起用して7回表の第4打席で代打・島田を送った岡田監督の采配は的確

9月2日に行われたヤクルト対阪神の21回戦で3番に起用された小野寺が逆転の2点タイムリースリーベースを放って活躍しました。 岡田監督は小野寺の貢献に満足気ですが、マスコミは第4打席で代打を送られたことなど采配に首を傾げている様子です。 岡田監督が相…

2点ビハインドの8回無死2・3塁で「内野が下がってるからセカンドゴロを打て」という監督の下では “大砲” は育たんよ

広島 7-6 阪神:16回戦(マツダ・2023年8月15日) 広島に逆転敗けを喫してマジック点灯とはならなかった阪神の岡田監督が「普通のプレーをしてれば」と馬場や佐藤輝明を批判しています。 しかし、これらは “普通の采配・選手起用” ができなかった岡田監督が…

優勝争いの最中に梅野が死球骨折で今季絶望の離脱を強いられたことは岡田監督にとって大痛手

阪神は8月13日のヤクルト戦(19回戦)にも勝利し、10連勝と快進撃を続けています。 ただ、5回裏の打席で今野から左手首に死球を受けた梅野の骨折。シーズン絶望が有力となったことから岡田監督は怒りを噛み殺したコメントを試合後に残しています。 今季の岡…

打線が先制に成功して先発投手が平均6イニングを投げているから阪神には “中継ぎ投入ガチャ” を回す余裕がある

阪神が8月からの長期ロードで10勝1敗(現在9連勝中)と快進撃を見せています。 その要因は「先行逃げ切り型のチームが11試合中8試合で先制に成功」し、「先発投手が平均で6イニングを投げている」からでしょう。 だから、岡田監督が中継ぎ陣の運用で “相当な…

岡田監督の迷采配、“梅野と組んだ際の被 OPS が 0.700 超の浜地” を勝ちパターンで利用した後に癇癪抹消

阪神は8月7日付の公示で浜地の登録を抹消しました。岡田監督は6日の DeNA 戦で走者を背負う苦しいピッチングとなった浜地とケラーを批判していますが、これは間違いです。 浜地とケラーは梅野とバッテリーを組んだ際の被 OPS は 0.700 超。ピンチを招く可能…

“ウル虎の夏2023の6連戦” で島本と加治屋が5試合に登板するブルペン運用は『普通』ではない

広島との首位攻防3連戦を2勝1分で制した阪神は2023年7月を首位で終えました。 岡田監督は「まだ7月やで」と “絶口調” で喜びを隠し切れていませんが、7月末に開催された『ウル虎の夏』の6連戦で島本と加治屋の2投手が5試合に登板していることは懸念点です。 …

岡田監督が円陣を組んだ巨人に先発・大竹が攻略されたことにダンマリでも良いが自省は必要

7月26日の巨人戦は先発の大竹が6回に捕まって 3-5 と逆算されるも、岡田監督から限られたチャンスしかもらえていない選手が軒並み結果を出した阪神が逆転勝利を手にしました。 岡田監督の手腕を持ち上げる記事が出るのはいつものことですが、岡田監督が触れ…

再登録したばかりの及川を抹消すると岡田監督の威厳に関わるから「1軍実績の乏しい岡留の抹消」となったのだろう

阪神は7月8日付の公示で岡留を抹消しました。 7/8(土)のセ・リーグ公示【出場選手登録】中島宏之(G)【出場選手登録抹消】岡留英貴(T)北村拓己(G)https://t.co/5mKOaPg6dX#NPB — 日本野球機構(NPB) (@npb) 2023年7月8日 6月23日に1軍登録された岡留が得た登…

“今永に4打席抑えられても直近6試合で打率3割超の打者” を2軍降格させて「打つもんおれへん」の弁明は通用しない

交流戦明け最初の3連戦となった DeNA 戦で3連敗を喫した阪神は首位陥落となりました。岡田監督は記者の問いかけに応じず、無言で球場を去ったとのこと。 交流戦の最終盤に打撃で最も貢献していた “出場した直近6試合での打率が3割超の佐藤輝” を2軍降格にし…

火消し役が “登板準備過多” で疲弊してブルペン陣がボロボロになった責任は岡田監督にある

2023年の交流戦で最後にブルペン陣が “投壊” となった阪神タイガースですが、その原因となったのは「岡田監督のブルペン運用」です。 火消し役に指名された投手がほぼ毎試合で肩を作る登板準備による疲労でコンディションを落とし、ブルペン陣全体に悪影響が…

8点リードの最終回で中川勇斗を起用しなかった岡田監督が『勝利』と『育成』を両立させるとは思えない

スポニチの内田雅也編集委員が「岡田監督の下で勝利と育成は両立する」とのコラムを掲載しています。 しかし、岡田監督の選手起用がその見立てを真っ向から否定しているのです。 “経験の少ない若手選手を使うことができる局面で起用を見送る指揮官” の下で『…

正捕手・梅野に週5試合の先発マスクを与えるため、岡田監督が伊藤将司と坂本誠志郎のバッテリーコンビを解体

6月8日の楽天との交流戦では梅野が伊藤将司と今シーズン初のバッテリーを組みました。 これは主力を固定したがる岡田監督の判断でしょう。岡田監督は「正捕手に週5試合で先発マスクを被らせること」が本心であるため、その機会を伺っていたに過ぎません。 大…

1軍レベルの投手とバッテリーを組ませる目的での長坂の抹消は理解できる

岡田監督が交流戦を前にした囲み取材で第3捕手としてチームに帯同していた長坂の登録を抹消した狙いを以下のように語っています。 1軍におったピッチャーを(2軍で)投げさせるからな。長坂に受けさそうと思って。(中略)富田とかな、そういうピッチャーは…

“今季は中継ぎとしての結果を残していない西純矢” を1点リードの7回に投入したのは岡田監督の采配ミス

5月24日のヤクルト戦に逆転勝ちした阪神タイガースですが、1点リードの7回に西純矢を投入したことは岡田監督の采配ミスでしょう。 今季の芳しくない投球成績がそのまま出てしまったからです。西純矢に1軍の戦力として貢献してもらうためにも、微調整ではなく…