2年目の森下翔太には「規定打席に到達した上で走攻守のレベルアップ」に期待

 2022年のドラ1ルーキーとしてプロ1年目を終えた森下翔太が契約更改を終えたとデイリースポーツが報じています。

 森下自身が「さらなる飛躍」に言及していることは心強いですし、推定年俸が4000万円弱にまで上がったのは「1軍戦力として日本一に貢献したことへの評価」だと思われます。

 2年目は他球団からのマークが強まるため、その状況下で規定打席に到達し、走攻守のすべての面でどれだけチームに貢献できるかが注目点になるでしょう。

 

「死球の多さ」は気になる

 打撃不振で登録抹消による2軍行きがあったとは言え、森下翔太はプロ1年目で10本塁打を記録。“シリーズ男” としても強い印象を残しました。

 そのため、プロ2年目は「ある程度の厳しいマーク」を受けることは避けられないでしょう。

 規定打席未達の森下はプロ1年目で11死球を記録。森下と同じ大卒ドラ1の佐藤輝明はプロ3年間で累計11死球であり、「森下の死球の多さ」は2年目以降の懸念と言わざるを得ません。

 数値的な目標としては「規定打席(※ シーズン443打席)に到達して10死球以下」です。

 「1出塁」と「主力選手の月単位での離脱」は交換条件として割りに合わないため、走攻守のすべての面でのレベルアップとともに『避け方』の洗練にも取り組んで欲しいと思います。

 

“ご祝儀査定” がなくても大幅増となる個人成績を期待

 2024年シーズンに大卒プロ2年目を迎える森下の目標は「規定打席到達」と「OPS .750 超」の2点になるでしょう。

  • 森下翔太の2023年シーズンの成績
    • 打席数: 377
    • OPS: .691
  • 2024年シーズンの目標
    • 打席数: 443
    • OPS: .750

 森下の守るライトは「打撃での貢献」も期待されるポジションですから、打撃で苦しむようだと規定打席到達は困難になります。

 また、シングルヒットが中心になると OPS は良くて .700 前後に留まってしまいます。

 走攻守のどの部分においても飛躍の可能性を残しているため、2年目のジンクスとは無縁の成長を森下にも遂げて欲しいと思います。