中軸に座り続ける渡邉諒が OPS .582 で得点圏打率 .156 なのだから阪神2軍が得点力不足になるのは当たり前

 1軍は引き分けを挟んでの6連勝で首位に浮上した阪神タイガースですが、2軍は新球団くふうハヤテに3タテを食らって最下位に転落しました。

 和田監督が「走者を返せないから苦しくなる」と総括するのは無責任でしょう。

 得点力不足の原因は「和田監督が組んだオーダー」にあるからです。

 

“得点圏打率が低く打点も稼げていない渡邉諒” を打線の中軸で起用し続けていることが問題

 阪神の2軍が得点力不足に陥っている原因は明らかです。4月21日の試合終了時点で OPS .582 ・得点圏打率 .156 の渡邉諒を打線の中軸で起用し続けているからです。

  • 渡邉諒の得点圏での打率と打点
    • 4月21日の試合終了時点: .156 (32-5) / 5打点
      • 3月: .214 (14-3) / 2打点
      • 4月: .111 (18-2) / 3打点

 得点圏で32回打席に入って5打点。中軸打者が走者を迎え入れるバッティングをできていないのですから、チームが得点力不足に陥るのは避けられません。

 これがすべてでしょう。

 

打撃貢献度は榮枝や中川の方が渡邉諒よりも高い

 渡邉諒が「得点圏でだけ打てていない」のであれば問題はありませんが、“OPS が .600 を下回っている打者” を打線の中軸に起用し続けての得点力不足は和田監督の責任度合いが大きくなります。

表: 得点圏での打率と打点(2024年4月22日時点)
渡邉諒
【93打席】
榮枝
【66打席】
中川
【15打席】


打率 .156
(32-5)
.444
(18-8)
.500
(8-4)
打点 5 15 5
OPS .582 .795 1.433

 “打率や出塁率を残している若手” を上位打線で起用したり、中川を先発マスクを被っていない時は DH で起用するなどの打開策を採ろうとしないことに対する責任は免れないからです。

 

 トッププロスペクトに打席数を多く配分しようとした結果が『得点力不足による最下位低迷』であれば、「将来を見据えた投資」と割り切ることはできます。

 現実は『中堅ベテラン勢を重用しての最下位に低迷』なのです。“良い結果を残しているトッププロスペクト” を1軍に猛プッシュするために和田監督はファームを運用すべきだと思います。