“主力野手のポストシーズンでの予期せぬ離脱やスランプ” に備えた『プランB』の準備はしておくべき

 セ・リーグ優勝を決めた阪神タイガースは10月18日から始まるクライマックスシリーズ・ファイナルステージに向けた調整期間に入っていますが、岡田監督の選手起用に大きな変更はありません。

 野手陣だと「主力選手の予期せぬ負傷離脱やスランプ」に見舞われる可能性があるのです。

 阪神は消化試合に入っている訳ですから、何試合かは「『プランB』を準備する試合」に当てるべきでしょう。

 

短期決戦での “レギュラーシーズンの戦い方” は諸刃の剣

 岡田監督の短期決戦での結果は思わしくないのは「『レギュラーシーズンで結果を残した戦い方』を継続したことが裏目に出ているから」でしょう。

 レギュラーシーズンは長期戦。地力のあるチームが “普通に” 戦えば、各チームの実力どおりの結果になるからです。

 ところが、クライマックスシリーズや日本シリーズは別物です。1〜2カード分に相当する短期間の成績を切り取った結果で判断されるため、“逆シリーズ男” を起用し続ける余裕はありません。

 また、主力選手が予期せぬ負傷離脱などを強いられる可能性もあるのです。したがって、『プランB』を準備するための選手起用や采配をしているかが問われることになるでしょう。

 

残り試合で小野寺にスタメン機会を与えてノイジーと森下に危機感を持たせるべき

 セ・リーグ優勝を決めた阪神は10月18日から始まるクライマックスシリーズ・ファイナルステージからの登場が決定しているため、残り試合を消化試合として使うことができます。

 少なくともシーズン打率が .362 (58-21) と出場した試合で結果を出している小野寺には先発出場のチャンスが与えられるべきでしょう。

 活躍しているような印象のあるノイジーは9月の月間打率が .217 (46-10) で OPS は .625。一方の小野寺は打率 .462 (13-6) で OPS は 1.192 と消化試合でベンチに置いておくには惜しい打撃成績です。

 9月以降の打撃成績が下降気味となっているノイジーや森下に緊張感を持たせるためにも、『プランB』に該当する「小野寺の先発起用」は試すだけの価値は大いにあると思います。