“アジアスポーツ史上最高の売上高を更新した阪神タイガース” は「金はある」と言える

 阪神の岡田監督が優勝のハワイ旅行で「お金はいっぱいあると球団が言ってた」と挨拶し、会場が笑いに包まれたとデイリースポーツが報じています。

 “アジアスポーツ史上最高の売上高” と持ち上げられている(コロナ前の)福岡ソフトバンクホークスの売上高が320億円でした。

 2023年の阪神タイガースはその額を軽く凌駕する売上高になると(親会社の決算短信で)見積もられているため、岡田監督が「お金はいっぱいあるみたいですよ」とコメントしても笑って済ますことでしょう。

 

ホークスの売上高325億円がアジアスポーツ記録

 ITmedia によりますと、福岡ソフトバンクホークスの売上高は(コロナ前で)約325億円。プロ野球球団の中でも断トツで「アジアスポーツ史上最高の売上高」なのだそうです。

 執筆者の本業は「ヨーロッパに拠点を置くサッカーのマーケッター」。

 記事は「Jリーグの経営規模を嘆きつつ、ホークスが先駆けた『鷹の祭典』はマーケティング戦略として素晴らしい」と ITmedia の親会社であるソフトバンクを持ち上げる内容になっています。

 

9月30日までの上半期で売上高317億円を記録した2023年の阪神タイガース

 そのソフトバンクホークスの売上高記録を2023年の阪神タイガースは軽く凌駕しました。

表: 阪神タイガースの業績 【単位:億円】
'23年 '22年度
(2023年3月期)
'21年度
(2022年3月期)
前期 全体 前期 全体 前期
売上高 317 384 267 294 169
収支 134 74 110 37 49

 阪神タイガースの親会社である阪急阪神 HD の決算短信で「(2023年4月1日から同年9月30日までの)上半期で売上高317億円」と報告されているからです。

 ホークスは2022年度の売上高が326億円でしたが、阪神タイガースの売上高は384億円。球史に残る開幕スタートに失敗した昨年の時点で『アジアスポーツ史上最高の売上高』の称号を奪取していました。

 今年・2023年度は売上高460億円で収益は90億円が決算短信で予想されています。

 そのため、岡田監督が「お金はいっぱいあるみたいですよ」とマスコミや選手たちの前で公言したとしても問題にはならないでしょう。決算書にそう記されているからです。

 

 球団経営としては「収益をどの分野に再投資するか」がポイントになると思います。

 『甲子園の銀傘拡張』は計画として存在しますし、『ラッキーゾーンを復活』させて甲子園の収容可能人数を増やすことも選択肢になり得るからです。