8点リードの最終回で中川勇斗を起用しなかった岡田監督が『勝利』と『育成』を両立させるとは思えない

 スポニチの内田雅也編集委員が「岡田監督の下で勝利と育成は両立する」とのコラムを掲載しています。

 しかし、岡田監督の選手起用がその見立てを真っ向から否定しているのです。

 “経験の少ない若手選手を使うことができる局面で起用を見送る指揮官” の下で『育成』が機能することは起こり得ないからです。

 

8点リードの最終回ですら第3捕手の中川勇斗にマスクを被らせない岡田監督

 マスコミは「前川を抜擢した岡田監督は素晴らしい」と結果論で持ち上げていますが、問題なのは「その試合で中川勇斗が起用されなかったこと」でしょう。

  • 中川勇斗は第3捕手の位置付けでベンチ入り
    • 第2捕手の坂本誠志郎もベンチにいる
  • 11-3 と8点リードで楽天の攻撃は9回の1イニングだけ
  • 9回裏は7番の島内からの攻撃
  • 及川と岩崎以外のブルペン陣が登板可能

 6月7日に行われた楽天戦の9回は「第3捕手を起用する千載一遇の機会」でした。

 岡田監督は『キャッチャーのリード』に対する評価が低い指揮官ですし、これだけの好条件が揃う勝ちゲームは稀です。にも関わらず、先発の梅野が最後までマスクを被り続けたのです。

 「育成する気はないのか」との批判が出るのは当然と言えるでしょう。

 

 ちなみに、前川の課題は「守備」です。

 ソフトバンクのリチャードが走塁放棄でアウトと判定されて物議を醸したプレーで「レフト後方のフェンスに激突(して負傷交代)したのが前川」でした。

 前川の打力が1軍クラスなのは証明済み。それだけに「守備に不安のある前川にどのポジションを守らせるか」が『育成』での最重要テーマなのです。

 岡田監督は「左投げがレフトに入ると(身体が開いて)2塁送球が弱くなる」と主張していますが、それだと「右投げでライトを守っている森下・井上・ミエセス・島田らはどうなるのか」との指摘は避けられません。

 この点を質すことが取材記者の役割なのではないでしょうか。