“今季は中継ぎとしての結果を残していない西純矢” を1点リードの7回に投入したのは岡田監督の采配ミス

 5月24日のヤクルト戦に逆転勝ちした阪神タイガースですが、1点リードの7回に西純矢を投入したことは岡田監督の采配ミスでしょう。

 今季の芳しくない投球成績がそのまま出てしまったからです。西純矢に1軍の戦力として貢献してもらうためにも、微調整ではなく修正を求めるべきだと思います。

 

登板成績が優れない投手を勝ちパターンで起用するのは愚策

 西純矢の登板成績が芳しくないことは数字で示されています。

  • 先発登板時の被打率 .350 超
  • 直近の中継ぎ登板での与四球は3
    • 1イニング目: 2四球
    • 2イニング目: 先頭打者に四球

 「(ビハインドの展開だったが)中継ぎ投手として良い内容だったので1点リードの7回を託した」のであれば、理解や支持の声が多数派になるでしょう。

 しかし、今の西純矢は結果を残せていません。

 “先発投手として相手に打ち込まれている今季の西純矢” は短いイニングを全力で投げると制球が定まっていないのです。

 残念な結果になる可能性が高い状態で登板し、そのとおりの結末となりました。これは西純矢だけの責任とするのは酷でしょう。

 

及川に託すべきだったし、西純矢は25日に坂本誠志郎と組ませるべきだった

 岡田監督が5月24日のヤクルト戦(11回戦)で1点リードの7回に切るべきだったカードは『及川』でした。及川は前日23日の8回を12球で3者凡退。連投が可能だったからです。

 西純矢には伊藤将司が先発する25日に中継ぎとしての登板機会を与えることで「坂本誠志郎からのフィードバック」も得ることができます。

 “今シーズンは梅野としかバッテリーを組んでいない不調の西純矢” に梅野以外の捕手と組ませる意味は大いに存在します。復調のきっかけとなる可能性があるからです。

 

 西純矢の投球内容が芳しくない理由が「疲労」であるなら、ファームでまとまった調整期間を与えて復調を待つべきです。状態に応じた投手起用・運用ができるかが “あれ” に向けての鍵になると思われます。