18年ぶりのリーグ優勝を決めた阪神、1ヶ月後のクライマックスシリーズに向けた調整が今後の鍵に

 9月14日の巨人戦をマジック1で迎えていた阪神が 4-2 で勝利し、球団史上最速で6度目のリーグ優勝を達成しました。

 15日の広島戦からは消化試合となるため、「クライマックスシリーズに向けた調整の場として上手く活用できるか」がポイントになるでしょう。

 阪神は10月18日から始まるクライマックスシリーズ・ファイナルステージからの登場だからです。

 

実戦が空きすぎるのが残りシーズンでの懸念点

 阪神は10月1日(日)にマツダスタジアムで行われる広島戦が今季レギュラーシーズンの最終戦になる予定です。

 クライマックスシリーズのファーストステージが始まるのは10月14日(土)から。セリーグ優勝チームである阪神は10月18日(水)のファイナルステージからの登場です。

 レギュラーシーズン終了から2週間空くことが確定していますし、9月15日以降の残り15試合は(優勝が決まったことで)消化試合となりました。

 この消化試合をどう活用するかが「2023年のポストシーズン」と「2024年シーズン」に影響することは言うまでもないでしょう。

 

主力選手に無理をさせなくても良いことがプラス材料

 優勝を決めたことで得られる最大のメリットは「騙し騙しで出場を続けて来た主力選手に “まとまった回復・復調の時間” を与えられること」です。

 投手は「制球が定まっていない」など疲労による影響が如実に現れますが、野手陣の主力選手にも疲労の蓄積でコンディションを落としている選手もいることでしょう。

 そうした野手陣を交代出場や途中出場で休ませることが可能になるのです。どのように選手を起用してチーム戦力の最大化を図った上でポストシーズンを迎えるかが重要になるはずです。

 

 岡田監督が名将と称えられるには「苦手とする短期決戦でも結果を残すこと」が要求されるでしょう。

 (阪神の監督として)クライマックスシリーズでは通算1勝4敗。日本シリーズは4連敗と散々な成績だからです。