交流戦明け最初の3連戦となった DeNA 戦で3連敗を喫した阪神は首位陥落となりました。岡田監督は記者の問いかけに応じず、無言で球場を去ったとのこと。
交流戦の最終盤に打撃で最も貢献していた “出場した直近6試合での打率が3割超の佐藤輝” を2軍降格にしたのです。
「打つ選手が1軍にいない状況を作っているのは岡田監督」と言わざるを得ないでしょう。
「3割打者を不調」と見なせるのは贅沢なこと
岡田監督は「佐藤輝明を起用し続けても調子は上がらない」との理由で抹消したと6月25日の試合前に述べています。
岡田彰布監督は、このまま起用を続けても調子は上がらないと判断。「出続けても(復調しない)? まあ、そうやろ」と決断した。
しかし、佐藤輝明が出場した直近6試合で残している打撃成績は以下のものです。
- 打率: .316 (19-6)
- 1本塁打、4打点
- 出塁率: .435
- OPS: 1.014
出塁できなかったのは今永が先発した6月23日の DeNA 戦だけ。交流戦は上り調子で終えています。
相手 | 先発 | 打 - 安 | 四球 | 打点 | |
---|---|---|---|---|---|
6/14 | オ | 曽谷 | 4-2 | 0 | 2 |
6/15 | オ | 山岡 | 3-1 | 1 | 0 |
6/16 | ソ | 和田 | 3-1 | 0 | 2 |
6/17 | ソ | 石川 | 3-2 | 1 | 0 |
6/18 | ソ | スチュワート | 2-0 | 2 | 0 |
6/23 | De | 今永 | 4-0 | 0 | 0 |
その佐藤輝明を「このまま起用を続けても調子は上がらない」と判断しているのですから、岡田監督の選手を評価する眼は錆びついていると言わざるを得ません。
“週間打率が3割超で OPS も 1.000 を超えている選手” が2軍降格となるのです。「打っていた選手が離脱した打線が貧打に苦しむのは当然の結果」と言えるでしょう。
“四球狙いで低めのストレートにバットが出ない打線” でどうやって得点するの?
「阪神打線は四球狙いで追い込まれた後は(ボールになる変化球を振ってしまうと岡田監督が文句を言うので)低めのストレートにバットが出ない」と DeNA バッテリーに看破されて見逃し三振が増えています。
27日からの中日戦および巨人戦でも相手バッテリーが『DeNA の配球』を参考にしたリードをしてくることが予想されるため、阪神は対策を講じなければならないでしょう。DeNA 戦では打ててなかったからです。
また、長打力のある佐藤輝明を抹消してしまったことも痛手です。
長打がない状態だと得点には「1イニングに複数安打または四球やエラーが絡む」など難しい条件を満たす必要が生じるからです。岡田監督の拙いマネジメントによる弊害が深刻になるのはここからが本番と思われます。