『開幕モード』で勝ちに行くというより『若手に出場機会を与えながらの公式戦モード』で勝ちを狙った岡田監督

 岡田監督が「勝ちに行く」と予告していた3月15日からの中日ドラゴンズとの3連戦は1分2敗でした。

 ただ、岡田監督の「勝ちに行く」が『若手に出場機会を与えながらの公式戦モード』という条件付きだったことは16日の試合での選手起用からも明らかです。

 「『開幕モード』の選手起用をするはず」と決め付けて試合後の取材を行なったマスコミに対して岡田監督が露骨な嫌悪感を示すのは当然でしょう。

 

16日(土)は佐藤輝、森下、木浪の3選手が完全休養

 16日(土)の試合は 4-3 で中日に軍配が上がりましたが、試合後の囲み取材で「佐藤輝はベンチスタート」と振られた岡田監督は次のように返答しています。

 ベンチスタートて、使わなかっただけやんか。なんでや。使わなあかんの?なんでそこまで言わなあかんの。選手起用まで言われたらかなわんわ

 岡田監督が不快感を露骨なまでに示したのは「佐藤輝は懲罰でベンチスタート」との言質を取ろうとした記者の思惑を感じ取ったからでしょう。

 この試合では佐藤輝の他に(15日の試合で結果を出していた)森下や木浪もベンチスタート。

 3選手ともに代打での出場(やネクストバッターズサークルに控えること)もありませんでした。

 「森下や木浪を途中出場させて勝ちに行かなかったのか」と聞いていれば別ですが、質問した記者の関心は佐藤輝だけ。岡田監督がマスコミに対する不快感を募らせるのは当然でしょう。

 

翌17日の試合では中野とノイジーが完全休養

 岡田監督が去年(2023年シーズン)から変わったのは「若手選手に辛抱強くチャンスを与える采配をするようになったこと」です。

 17日の試合は前日に二遊間でコンビを組んだ中野と小幡がベンチスタート。 髙寺と木浪のコンビに試合を任せ、4番大山も DH で起用し、ファーストは小野寺に託しました。

 去年までの岡田監督なら、“佐藤輝と同程度の打撃不振で苦しんでいる小野寺” にチャンスを与えたりはしないでしょう。原口か糸原をファーストで起用して勝利を狙っていたはずだからです。

 

 ちなみに、岡田監督は17日の試合後の囲み取材を拒否。メディアの飛ばし記事に不満を持っているようです。

 ところがこの日の試合後、虎指揮官は恒例の監督囲みを今年初めて拒否。球団関係者は「『ウソ書くからしゃべらん』と言っていました」と説明した。

 “マスコミ報道を介して選手との意思疎通を図る岡田監督” にとって『記者の主観で脚色された報道』はマイナスでしかありません。だから、取材拒否をしたのでしょう。

 マスコミ報道に頼らなくてもいいコミュニケーション方法を確立しておいた方が良いと思います。