再登録したばかりの及川を抹消すると岡田監督の威厳に関わるから「1軍実績の乏しい岡留の抹消」となったのだろう

 阪神は7月8日付の公示で岡留を抹消しました。

 6月23日に1軍登録された岡留が得た登板機会は7月4日の広島戦の1イニングのみ。走者を1人許したものの併殺打で切り抜け、1回無失点でデビュー戦を終えていたのです。

 登録抹消に値する投球内容ではなかっただけに「首脳陣の判断ミス」が抹消の理由と言わざるを得ないでしょう。

 

『及川の1軍登録』が時期尚早

 岡留が7月8日付で1軍登録を抹消された理由は「及川を1軍に再登録するタイミングが早すぎたから」でしょう。

表:及川の登板成績
相手 投球回
(球数)
失点 被安打
(被本塁打)
与四死球
6/17 1回
(13球)
2 1
(1)
1
6/18 0.1回
(17球)
2 2 1
6/23
【2軍】
1回
(20球)
0 1 0
6/30
【2軍】
1回
(31球)
3 3
(1)
2
7/6 1回
(20球)
1 1 0

 交流戦のソフトバンク戦での及川は『本来の出来』からは大きく離れており、ファームでの再調整を求められていました。ただ、6月末の2登板でも『本来の出来』ではありませんでした。

 普通の首脳陣なら “ファーム合流後の2登板で復調している様子が見られない及川” を1軍に再登録することはないでしょう。しかし、岡田監督は及川を呼び戻したのです。

 これが岡留を抹消せざるを得なくなった理由でしょう。

 

及川を抹消すると「なぜ本調子でない及川を再登録したのか」との批判は避けられない

 及川は最大の持ち味である『右打者の膝元(左打者のアウトロー)へのクロスファイヤー』を投げ切れなくなったことで抹消となりました。

 “横の角度” を取り戻していれば『最短期間での再登録』に異論はありません。しかし、及川がファームでの2登板で残した投球成績は「 “横の角度” を取り戻したとは思えない」のです。

 状態が優れない投手を再登録したにも関わらず、1週間も経たない内に抹消してしまうと「なぜ本調子でない及川を登録したのか」との批判が “岡田監督に” 向かうことでしょう。

 その批判を避けるには「抹消する尤もらしい理由がある投手の抹消」が最善です。監督の威厳を損ねないために「1軍実績が乏しく起用の難しい岡留」を抹消したのだと思われます。

 

 岡田監督は「1軍で投げさせ続ければ『今シーズン序盤の及川』に戻る」と考えているのでしょう。

 その甘い考えで “本調子ではないブルペン陣” を勝ちパターンとして投入し、痛い目を見たのが今シーズンの交流戦です。

 「調子の悪い投手や野手にファームでの修正期間を与える」という当たり前のことができない岡田監督に「当たり前のことができていない」と選手を批判する資格はないはずです。