ガンケルや西純矢より OPS が低いノイジーが「3番レフト」に居座るのはダメでしょ

 岡田監督が交流戦明けの初戦でノイジーを3番レフトで起用する意向を示していますが、この判断は支持できません。

 ノイジーが2023年の交流戦までに記録した OPS はガンケルや西純矢が昨年(2022年)に記録した OPS を下回っているからです。


OPS が .600 のノイジー

 ノイジーと打撃自慢の投手(ガンケルおよび西純矢)が記録した OPS は下表のとおりです。

打率出塁率OPS
ノイジー
【6月19日時点】
.237
(241-57)
.289.600
ガンケル
【'22年】
.292
(24-7)
.320.695
西純矢
【'22年】
.231
(26-6)
.231.615

 OPS は出塁率と長打率を足した数値であり、0.7 から 0.767 の範囲内で『並』です。

 OPS が 0.600 のノイジーは『悪い』に分類されるため、その選手に「打線の中核である3番」を任せるのは間違いでしょう。『並』か『良い』に分類される選手を上位打線に置きたいからです。


日本のプロ野球に適応しつつある中での OPS .600 ではない

 ノイジーへの批判が高まる理由は「状態が尻すぼみ」であることでしょう。

 シーズン序盤は日本のプロ野球への適応に苦しんだが、打率や OPS の数値を徐々に上げての打率 .237 や OPS .600 ではないのです。

 当初は「シェアなバッティング」と「四球を選べる我慢強さ」で3番に相応しい打撃内容でした。

 それらの特長が「強引さで失われた」のです。直近のノイジーは3番どころか1軍戦力として計算することも難しい状況にまで調子を落としています。

 “ファームでの再調整も選択肢に入っているべき助っ人選手” が「3番レフトのスタメン」を確約されていることはチーム内競争を阻害する要因と言わざるを得ないでしょう。



 6月22日時点でのノイジーの OPS .600 はガンケルや西純矢が2022年に記録した OPS を下回る水準なのです。

 ガンケルにレフトを守らせた方がマシな状況なのですから、「ソフトバンクにノイジーとガンケルの交換トレードを申し込むべき」との皮肉を言われることになるかもしれません。