状態を少し落とし気味の木浪は5月21日の広島3連戦までが踏ん張りどころ

 36試合を消化して22勝13敗1分の貯金9で首位に立つ岡田阪神にとっての嬉しい誤算は「ショート木浪の打棒」でしょう。

 打率 .340 で欠かすことのできない戦力になっているものの、直近の2カードは最大のアピールポイントである打撃が少し低調です。

 21日までに予定されている4試合は柳(中日)、大瀬良(広島)、森下(広島)、アンダーソン(広島)と “右の本格派” との対戦が有力です。ここで調子を取り戻せるかがレギュラーしての試金石になるでしょう。


直近5試合の打率が2割を切っている木浪

 木浪が2023年シーズンに記録した『打率』と『出場した直近5試合での打率』の推移は以下のとおりです。

 チームが36試合を消化した時点での木浪のシーズン打率は .340。リーグ4位に位置する高打率です。

 ただ、気がかりとなるのは『木浪が出場した直近5試合での打率』が .188 (16-3) とチームが6連勝を記録している状況で下降線を描いていることです。

 そのため、今週に予定されている残り4試合で「状態を踏み留めることができるか」がレギュラーの座を死守するためのポイントになるでしょう。


無安打の試合が続くと『直近5試合での打率』はすぐに1割台になる

 木浪は「1試合に1本」のペースで安打を記録していますが、マルチヒットがないため『直近5試合での打率』が2割を切る状態となっています。

 マルチヒットを記録することができれば、ノイジーのように状態を再浮上させることでしょう。

 逆に【打席での内容】よりも【安打】を優先したことで昨年までと同じ形でバッティングフォームや打席でのアプローチが崩れてしまうと『シーズン打率』も一気に低下することになるでしょう。

 “状態が優れない木浪” にはリフレッシュ目的での休養を与えやすいですし、長丁場のシーズンを見据えると「小幡に1軍での出場機会」を与えることも重要になってきます。



 今週に予定されている中日と広島の4試合では「右の本格派との対戦」が有力であるだけに岡田監督の選手起用が普段よりもチームに影響を及ぼすことになると思われます。