大山は “2022年シーズンのタイミングの取り方” に戻したので復調したのでは?

 3月15日に行われた DeNA とのオープン戦で大山が2安打と調子を上げています。

 ただ、大山の復調理由によっては『岡田監督の打撃指導』が逆効果になっている選手がいることを意味します。この場合は早急に手を打つ必要があると思います。

 

3月15日の DeNA 戦のバッティングフォームは『2022年モデル』に近かった

 大山は2022年シーズンに新井良太コーチとの二人三脚でキャリアハイと言える打撃成績を残しました。

 2021年までのバッティングフォームとの違いは「左足を上下動させ、腕も動かしてバットのヘッドを回す動的なフォーム」です。

 しかし、2023年のオープン戦での大山の調子は上がり切りませんでした。その理由は「岡田監督による打撃指導で『静的』なバッティングフォームへの変更が悪い方に出た」と考えられます。

 

岡田監督の打撃指導

 2022年の秋季キャンプで岡田監督が「どのような打撃指導を行なっていたか」は日刊スポーツなどが報じています。

 雨降りで傘さしたところでバット構えろ言われたけどな。こないして(高い位置で)傘させへんやんか、しんどいやんか。だから傘は一番楽なところで構えてるというかな。一番楽なところで構えてるから、一番早く楽にバットが出るというかな。そんなんわな、もう当たり前と思ってたけどな。で、下半身はどうするんですか言うたら、立ちションする格好でやれってな。そうよ、力が一番抜けてるというな。

 今年の3月上旬に侍ジャパンとの強化試合に出場した大山の打撃フォームは『岡田監督の教えを忠実に守った静的なバッティングフォーム』でした。

 しかし、3月11日のファイターズ戦では『腕を動かしてバットのヘッドを回す動的な部分』が復活。

 15日の DeNA 戦では『左足を上下動させる動的な部分』も復活しています。この事実を岡田監督がどう捉えるかがシーズンの成績を左右する可能性は十分にあるでしょう。

 

 万人に通用する打撃理論はありません。「『岡田監督の打撃理論』が “大山には” 合わなかっただけ」と言える状況ですし、『岡田監督の打撃理論』で才能が開花する選手も現れるはずです。

 バッティングフォームの変更による責任を最終的に背負うのは「自分のキャリアが賭かっている選手自身」なのです。野手全員に『岡田監督の打撃理論』を勧めるのは歓迎できません。