5月8日の広島戦(2軍)で6回76球を投じた及川を中3日で12日の DeNA 戦にブルペン待機させたらアカンやろ

 5月11日の DeNA 対阪神が乱打戦で先発の伊藤将司が KO されたため、岡田監督は “ファームで先発調整していた及川” を5月12日付で1軍登録し、ブルペン待機させました。

 この起用方法は問題でしょう。同じ登録・起用方法をされた門別は1軍での先発登板で思うような結果を残せなかったからです。

 

及川を “中継ぎ” として緊急招集する必要性がない

 「桐敷が発熱で離脱する緊急事態だから」と及川の登録を正当化する意見もあるでしょうが、その必要性がないのです。

  • 阪神のブルペン陣は『9人制』
    • 右: ゲラ、漆原、岡留、石井、浜地
    • 左: 岩崎、桐敷、島本、富田
  • 5月10日と11日の試合に連投したのは岩崎だけ
  • 及川は5月8日の広島2軍戦で先発
    • マメを潰して前回の先発登板をスキップ
    • 6回76球で1失点(被本塁打1)
    • 12日に登板した場合は中3日

 そもそもブルペン陣は「桐敷が離脱しても8人いる」のです。

 左打者を速球で捩じ伏せたいのであれば、“対左打者への被打率が .158 (19-3) の漆原” を投入すれば良いだけのこと。

 “ファームで先発調整中の及川” を「左投手でストレートが速い」というだけで1軍での数合わせをしてもリターンは乏しいと言わざるを得ません。

 

富田と及川を1軍でダブつかせる必要性がない

 阪神は2軍戦が5月14日(火)から16日(木)まで組まれていないため、“2軍で先発調整中の及川” を『1軍のロングマン』として昇格させておく絶好の機会であることは事実です。

 ただ、『1軍でのロングマン』には “及川と同じく2軍で先発ローテーションを担っている富田” が帯同しているため、5月12日付で新たに及川を登録しなければならない状況ではありません。

 むしろ、打撃貢献度が低い捕手が『捕手2人制』なのですから、ファームで打撃好調な捕手を1人昇格させて『捕手3人制』で1軍を運用すべきでしょう。

 『捕手3人制』なら、先発出場の機会を逸した選手(=ノイジー、森下、前川の誰か)を勝負所で代打として惜しみなく起用することができるからです。