佐藤輝明が開幕からの打撃不振で苦しんでいます。
ただ、“チームを勝たせるためのバッティング” が要求されている現状では打棒が復活することはないでしょう。
復活には首脳陣が考えを改めるか、佐藤輝が要求を無視する必要があります。
四球 OK の配球は開幕前から想定されたこと
まず、佐藤輝に「打てるボール」が来る確率は低いことは開幕前から想定されていたことでしょう。理由は後続打者です。
- 右・森下: バッティングには『荒さ』が見え隠れ
- 捕・梅野: 打率は .200 ほど
- 遊・小幡 / 木浪: 打撃力が課題
- 投
6番打者以降で “安全に” アウトが計算できる打線ですから、失投による長打を浴びるリスクを背負ってまで佐藤輝とストライクゾーンで勝負をする必要はありません。
佐藤輝への配球は「2020年までの吉田正尚と同じ」でチャンスボールが来ることはほとんど期待できない状況でした。
佐藤輝のバッティングフォームや打撃成績に関係なく、対戦が一巡するまでは「ドラ1ルーキー・森下との勝負」が優先されると予想されたからです。
それを踏まえた上での【打席でのアプローチ】を助言できなかった監督・コーチ陣にも責任の一端はあるでしょう。
【振らずにチームに貢献】と【本塁打狙い】に割り切った方が良い
佐藤輝が復活する鍵は『面従腹背』です。周囲には「チームのためにバットで貢献する」と言っておきながら、実際には「個人成績を追求するバッティング」をすることです。
- 常に『3ボール□ストライク』の認識で打席に立つ
- “真ん中付近の甘いカウント球” を本塁打にする狙いでアプローチ
- スタンスの幅やグリップの高さは自由
- バットの出やタイミングは都度修正を図る
- 待っていないコースや高さへの投球は堂々と見送る
- この際にストライクかボールを心の中でセルフジャッジ
- 球審との認識がズレていれば「いっぱいですか?」と確認
- 見逃し三振はOK
「(打てるボールが来ないのだから)バットを振らずにチームに貢献する」と割り切り、「チームを勝たせるのは監督の仕事(なので自分は個人成績を追求する)」と開き直るべきでしょう。
打てるボールはほとんど来ていない現状ですし、スタメンを外したりファームで再調整させたりした後でも打てるボールが来る可能性は低いままと考えられるからです。
佐藤輝は “ホームランの打ち損ないがヒット” という位置付けの打者であって欲しいですし、三振を恐れて当てに行くバッティングをするようになっては『魅力』である飛距離が失われてしまいます。
長打力のない2023年の阪神打線の中で “異質の存在” となるためにも、小さくまとまらないで欲しいと思います。