小幡の走塁死は判断ミスだが、岡田監督が批判せずに擁護したことは収穫

 4月6日にマツダスタジアムで行われた広島カープとの2回戦の2回表に走塁死した小幡の判断は「ミス」と言わざるを得ないでしょう。

 ただ、岡田監督は走塁判断ミスをした小幡を擁護しています。意外な反応ですが、この姿勢は支持したいと思います。

 

2回表の走塁死は小幡の判断ミス

 問題のプレーは2回表2死1・3塁で迎えた近本の第2打席で起こりました。

 1ボールから広島の先発・遠藤が投じた2球目のチェンジアップはショートバウンド。捕手の会沢がグラブで捕球していたため、近本は右手を上げて「ストップ」を走者に伝達しています。

 ただ、1塁走者の小幡は2塁へ突進。タイミングは「余裕でアウト」でタッチの空振りに一縷の望みを託すも判定はアウトのままでした。

 1塁走者からは “左打者の近本” が死角になるから、近本は「ストップ」を指示したのです。

 小幡はそれを無視して走塁死したのですから【岡田監督による緻密な野球】を支持するファンやメディアは小幡の走塁判断ミスに対して「猛省の必要がある」との指摘をしなければなりません。

 

ミスをした選手を監督が “マスコミの前で” 擁護するのは正しい

 その一方で岡田監督は小幡の走塁死をマスコミの前での批判はしませんでした。

 ー 小幡の走塁、前に行こうという意識は。
「おーん、まあそれは全然あれや、あれをいくないうたらおかしなる」

 これまでの岡田監督なら「近本がストップと指示してたやろ。なんで行ってしまうねん」との不満を取材陣の前で語っていたはずです。

 それがなくなっただけでもポジティブな兆候です。

 小幡には「スタートを切るのは良い。打者やコーチャーからの伝達サインを見逃さず止まる勇気も重要」とロッカールームで直接伝えて改善を促せば良いからです。

 

 矢野監督のアプローチで良い点は積極的に取り入れていくべきだと思います。