「佐藤輝明の打ち方が変わった」と警戒する声が出ていると週刊ベースボールが報じています。
佐藤輝明はオールスター明けの7月23日に行われたヤクルト戦の第4打席から『森下のバット』を使っているのです。(その試合だけ『森下の現バット』で25日以降は『森下の初期バット』を使用中)
バットの形状が『佐藤輝明のバット』とは異なるため、打ち方を微調整する必要があることは自明です。打ち方の微調整も結果に結び付いていると言えるでしょう。
佐藤輝明が使用中の『森下のバット』は “マートンモデル”
佐藤輝明が現在使用中の『森下のバット』は森下がプロ入り当初してから使用していたモデルです。「形状はマット・マートンが使っていたもの」であると森下が語っています。
『佐藤輝明のバット』はグリップがグリップエンドにかけて太くなる円錐形のタイカップ型。長距離打者が好む形状でバットの操作性を高めるためにヘッド部分を軽くしてありました。
その一方で『森下のバット』はストレートグリップ。バットのバランスはトップの方にある形状です。
佐藤輝明は “バットのヘッドが以前よりも下がりやすくなるバット” を使って打撃成績を残しているのですから、バットだけでなく打ち方も変えていることは確実と言えるでしょう。
ストレートのタイミングでバットのヘッドを効かせたスイングを心がけている
7月下旬に行われたオールスター前後の佐藤輝明の打ち方で変わったのは以下の部分だと思われます。
- オールスター前
- 自らのバットを使用
- 変化球マークのタイミング
- バット操作で合わせるスイング
- オースルター後
- 森下のバット(マートンモデル)を使用
- ストレート狙いのタイミング
- バットのヘッドを効かしたスイングを優先
オールスター前までは「指にかかったストレートで “変化球待ちの佐藤輝明” からファールでストライクカウントを比較的容易に稼ぐことが可能」でした。
ただ、バットの変更とともに打ち方自体も変わったことで「佐藤輝明から1ストライクを取るカウント球はストレートよりも変化球の方が安全」という状況になっています。
相手バッテリーが初球に『(佐藤輝明がマークしていない)変化球』から入る場面が増えると予想されるため、狙い球をどのように絞ってアプローチするのかが佐藤輝明が好調さを継続するための要因になるでしょう。