4月4日の広島戦での佐藤輝のエラーは仕方のないプレー

 岡義朗氏がデイリースポーツで4月4日の広島戦の7回裏にエラーをした佐藤輝の守備に注文を付けています。

 「エラーを教訓に」と言っていますが、実質的には何も言っていません。「佐藤輝のプレーのどこを改善すべきか」には一切触れていないからです。

 具体的な改善点に言及できないのであれば、この手のコラムは掲載を断念すべきでしょう。

 

佐藤輝のプレー判断は間違っていない

 エラーという【結果】で批判する人は多いと思われますが、佐藤輝の【プレー判断】は的確でした。

  • 打者:デビッドソン
    • 佐藤輝はサードベースよりも 2〜3m 後方で守る
  • 打球:ハーフバウンド状態の2バウンド目
    • 1バウンド目はホームベース付近のアンツーカー
    • 打球にはかなりのトップスピンがかかる
  • 佐藤輝の打球処理:左足を引いた半身の状態で処理を試みる

 「1歩前に出ていてもハーフバウンド」の当たりでした。だから、岡義朗氏も「前に出てればショートバウンドで処理できた」などの苦言を呈することができないのです。

 「身体に当てて止めろ」はトップスピンがかかったボールだと打球が顔面を直撃して担架で搬出されるのがオチです。

 

 前後に1歩動くだけの時間しかなく、その場に留まることを含むどの選択をしたとしても「難しいバウンドのハンドリング処理」を強いられていたのです。

 結果論に基づく批判は素人の専売特許です。コーチ歴がある有識者には【プレー判断】などプロの視線で問題点や課題を紙面や配信記事で具体的に指摘して欲しいと思います。