キャンプでの特守が成果として現れている佐藤輝明

 2024年の春季キャンプで特守を何度も行なった佐藤輝がオープン戦で成果を発揮しています。

 開幕直前の3連戦で良い守備を継続していますし、その流れで開幕カードを迎えられることはポジティブと言えるでしょう。

 

 佐藤輝が2024年の春季キャンプで行なった特守は「ステップを意識した下半身の動き」がメインでした。

 2023年シーズンまでは「上半身の動きが中心となってバウンドを合わせたりスローイングを試みる」ことでのエラーが多く、そこが技術的な改善点になっていました。

 地道な特守の効果が特に出たのは22日の試合でしょう。

  • 1回裏:紅林の打球をジャンプして好捕
  • 2回裏:福田の三塁線に飛んだライナーをダイレクトキャッチ
  • 7回裏:廣岡のアンツーカーでバウンドした打球
  • 8回裏:頓宮の三遊間へのヒット性の打球

 ライナーへの打球判断と1歩目が良かったですし、ファンブルや送球エラーが起きやすいゴロは卒なく冷静に処理をしていました。これらのプレーはキャンプでの取り組みによる成果と言えるはずです。

 

 23日の試合では7回表に代打・若月が放ったボテボテの打球をダッシュして1塁に送球。

 去年までだと『ジャンピングスロー』を選択していましたが、『ダッシュ状態から自然なスローイング』で打球の処理を終えたことが大きな違いでした。

 この守備内容をシーズンを通して継続できればゴールデングラブ賞が夢物語ではなくなると思います。