阪神は2021年以来となる開幕3連勝を達成しました。最高のスタートダッシュを決めたと言えるでしょう。
ただ、その一方で岩崎に開幕戦から3連投を強いるなど投手起用は懸念材料です。
2戦目が延長12回まで突入したとは言え、この投手起用を続けると勝ちパターンに入っている投手から “パンク” することは避けられません。
WBC のような球数制限を設けて運用すべきです。
阪神のブルペン陣が開幕カードで投じた球数
阪神のブルペン陣が DeNA との開幕カード3連戦で記録した投球数は下表のとおりです。
DeNA戦 | ||||
---|---|---|---|---|
3/31 | 4/1 | 4/2 | 4/3 | |
岩崎 | 6 | 13 | 16 | オフ |
浜地 | 19 | 14 | X | |
村上 | 16 | |||
K・ケラー | 23 | 15 | ||
富田 | 21 | |||
加治屋 | 12 | |||
湯浅 | 36 | 19 | ||
石井 | 14 | 6 | ||
ビーズリー | 登録外 |
新守護神の湯浅は開幕戦で36球を投じるも、本人が2戦目も「身体の張りなどはない」と連投を強く志願して登板したために3連投は非現実的でした。
ただ、9回表に2点リードで迎えていれば岡田監督は湯浅を投入したことは否定できません。
それだけに「8回裏にリードを4点に広げる2ランを放った代打・原口の活躍は大きかった」と言わざるを得ないでしょう。
ブルペン陣に WBC のような球数制限を設けて運用すべき
4月2日の試合は「岩崎への信頼度が高い」から3連投になったのでしょう。同じく3連投となる浜地はベンチ外で登板させれず、ケラーは失点を理由に前日は登板機会が訪れなかったからです。
このような運用で結果が出るのは短期間です。
疲労が溜まってしまうと抜けるまでに時間が必要となるため、「3連投はシーズン最終盤まで禁止」や「30球以上を投げた翌日の連投は禁止」といった制約を設けるべきです。
オールスターに選出される投手はクライマックスシリーズを含めてフル回転が期待されるのです。序盤で消耗させると最後の大一番が本調子ではなくなっては本末転倒です。
したがって、先発投手を信頼して長いイニングを託すとともに勝ちパターン以外の中継ぎ投手も信頼する必要があると思います。