新聞社がスポーツ紙面上での会話しかできない岡田監督に「佐藤輝明の処遇への見解を教えろ」と迫る

 7月16日に行われた中日戦(14回戦)に敗れた阪神の岡田監督が囲み取材で「佐藤輝明をどう起用するのかを新聞社に言うのはおかしいやろ」と不快感を露わにしています。

 ただ、今後もマスコミから同じ質問が続くことになるでしょう。

 なぜなら、岡田監督は “スポーツ紙面上でしか選手とコミュニケーションの取れない人物” と見なされているからです。

 

今季開幕前に青柳から苦言を呈されたいた岡田監督のコミュニケーション

 どの選手を起用するかは監督の “専権事項” です。そのため、普通であれば「新聞社に選手をどう起用するのかを言うのはおかしいやろ」の指摘が説得力を持ちます。

 しかし、岡田監督の場合はそうではありません。岡田監督は“スポーツ紙の紙面上で選手と会話をする(プロ野球解説者のような)人物” だからです。

 今季オープン戦でも青柳が「監督の紙面上で会話をしたくない」と苦言を呈しています。

 交流戦後に DeNA の今永を打てなかった佐藤輝明が “謎の抹消” をされた後も「抹消された理由は監督から言われてるんで(頑張るだけです)」との発言はありませんでした。

 これらがメディア取材の根底にあるのです。

 

選手と直接コミュニケーションが取れないから「スクープになる発表はないのか」と突かれる

 注目度の高い佐藤輝明は『打順変更』や『スタメン落ち』だけでもマスコミにとっては “売れる記事” になります。だから、選手と直接コミュニケーションが取れない岡田監督は囲み取材で突かれるのです。

 選手とのコミュニケーションを重要視するタイプの指揮官だとそうはなりません。マスコミよりも先に当該選手に(決定事項が)伝達されるからです。

 また、登録抹消の際にも監督(や担当するコーチ)から「抹消した理由と改善を求めるポイント」が告げられることでしょう。

 その選手に抹消された時点で取材しておけば、再登録の際に「改善の手応えと1軍再登録での意気込み」を記事にすることができます。

 『監督のコメント記事』だけでなく『選手のサクセスストーリー』もマスコミは書けるのです。メディアコントロールの意味で岡田監督はマスコミとの付き合い方を変える必要もあるでしょう。

 

 選手がマスコミの取材に「岡田監督に期待されていると “思う” ので」との発言が続く限り、岡田監督にスクープ記事となる発言を求めるメディアの姿勢も続くことでしょう。

 「岡田監督から期待されていると “声をかけられた” ので」と発言する選手が現れるのかが注目点になると思います。