球審・柳田のストライクゾーンと豊橋市民球場の狭さに翻弄された村上頌樹と福谷

 豊橋市民球場で行われた中日対阪神の7回戦は両チームの先発投手が防御率を悪化させる厳しい試合となりました。

 条件は同じでしたが、ピッチャーにとっては『悪条件すぎる試合環境』でした。次回登板では「豊橋での試合はなかったもの」として切り替えられるかが鍵でしょう。

 

帳尻合わせをする球審・柳田

 1つ目の悪条件は『球審・柳田のストライクゾーン』です。「今のがストライク?」や「えっ?これはボール?」という判定が “両軍の選手に” 繰り返されていました。

 おそらく、球審の柳田は「帳尻を合わせるタイプの審判員」なのでしょう。

 4回裏の先頭打者・石川昂弥が3ボール2ストライクからのアウトローの速球をストライク判定されたことに不満気な態度を露骨に取ると、5回裏2死1・2塁の細川の打席で内外角の際どいコースのストレートを続け様にボール判定。

 キャッチャーの要求どおりのコースに投げ切ったボールを2球続けて『ボール』と判定することで帳尻を合わせていたからです。

 これをやられると制球力で勝負する投手が苦境に陥るは必然でしょう。

 

バンテリンドームより 7m 狭い豊橋市民球場

 また、中日対阪神の7回戦が “狭い豊橋市民球場” で開催されていたことも両先発投手にとってはマイナスに働きました。

 バンテリンドームはセンターまで 122m。16日の試合会場だった豊橋市民球場は 115m と 7m 狭い球場です。

 石川昂弥のスリーランは “バックスクリーン右横に設置されたスコアボード前” に着弾。外野フェンスとスコアボードの距離は 7m もないため、バンテリンドームなら「フェンス手前で近本に捕球される大飛球」だったことでしょう。

 佐藤輝の左中間へのツーベースも “広いバンテリンドーム” ならレフトのアルモンテが余裕を持ってキャッチしていたであろう平凡なフライでした。

 

 バンテリンドームでの試合なら、村上と福谷の両投手が持ち味を発揮した「1点を争う投手戦」になっていたと思われます。

 ホームラン・テラスを設置するにしても東京ドームや神宮球場のサイズに留めないと投手の育成に支障が出ることは避けられないでしょう。