2023年の石井大智には「年俸の大幅増」を勝ち取れるブレイクを期待

 プロ3年目を迎える石井大智がオープン戦で結果を残し、勝ちパターン入りへのアピールを続けています。

 プロ入り後はストレートの質が年々向上している様子が伺えることが成長の理由でしょう。今シーズンのオフには「年俸倍増」を余裕で勝ち取れるほどのブレイクを期待したいと思います。

 

 2020年のドラフト8位で阪神に入団した石井は「右投げのオーバースローからシンカーを投じる」という希少性が目を引く投手でした。

 プロ1年目の2021年シーズンから1軍で登板。

 ストレートの球速は 150km/h を超えていたものの打者はそれほど苦にする様子はなく対応しており、「プロの壁に跳ね返されていた」との評価になるでしょう。

 

 しかし、2022年シーズンはストレートの質が変わりました。スピードガンの表示は 150km/h 弱にまで下がったものの打者がミスショットをする頻度が増えたからです。

 また、140km/h ほどのカットボールが持ち球に加わったことで投球の幅が広がりました。

 2022年は「明らかなビハインドゲーム」での登板が中心でしたが、投球内容や成績は「接戦や勝ちパターンを託せるもの」でした。

 それだけに『充実したブルペン陣』や『コロナによる離脱』は不運だったと思います。

 

 今年のオープン戦ではストレートが2022年よりもさらに良くなっている様子が伺えますし、ビハインドゲーム以外でもマウンドを任されることになるでしょう。

 その期待に応えられるピッチング内容を見せていますし、回跨ぎを苦にしていないことから本人が希望するのであれば先発転向を視野に入れても良いかも知れません。