沖縄で行われている阪神の2025年春季キャンプは日程の大部分が終了しました。
今週末の3月からはオープン戦が本格化しますが、沖縄での実戦で選手が示したパフォーマンスは藤川監督が求める方針に沿ったものだったと思います。
全体的に振れていた野手陣
野手陣は沖縄での対外試合で全体的に良く振れていました。
藤川監督と共に新たにチームに加わった小谷野コーチが秋季キャンプから『打球速度の向上』を野手陣に要望しており、それに応えるための『オフシーズンからの準備』が「鋭い打球に現れている」と 言えるからです。
ちなみに、打者の課題が出てくるのはこれからでしょう。
どのチームの投手陣も2月時点では「オフやキャンプでの取り組みを実戦で試している段階」ですし、「各打者の得意・不得意のデータ収集を行う期間」でもあるからです。
したがって、相手チームが講じた対策への対応力が問われることになると思われます。
制球力で1軍と2軍の選別が行われそうな投手陣
西純矢と大竹が離脱を強いられる誤算があった投手陣は「制球力が1軍と2軍の差」になりそうな 状況です。
ただ、チームの方針は『球速アップ』。制球力重視で “置きに行く投球” をしても、1軍昇格の推薦は されないと思われます。
したがって、「腕をしっかり振って投げる強いボールをどれだけ制御できるか」で序列が決まってくる ことになるでしょう。
マシン打撃が一般化した現代では「オープン戦序盤までは(動体視力や反応速度を実戦レベルで維持できる)打者優位」ですし、“テーマを掲げて登板した投手” が打ち込まれることは珍しくありません。
1軍投手が『駆け引きを含む投球術』を本格的に解禁するのは(早くて)3月上旬ですし、 “実績のある投手” に関してはコンディション不良に直面していない限り大きな心配をする必要はないと 思います。
3月のオープン戦からは「公式戦に向けた選手起用など細かいチューニング」が本格化するはずですし、藤川監督がどういった采配を好む指揮官なのかも自ずと見えて来るでしょう。
藤川新監督がどのようにチームを仕上げるのかに注目して開幕を待ちたいと思います。