“ブーイング不可避の巨人・DeNA・ヤクルト戦を控えた阪神タイガース” が観戦マナー啓発投稿でアリバイ工作

 阪神タイガースが観戦マナーに関する啓蒙を行なったとスポーツ紙などが報じています。

 これは8月25日からの3カードが「阪神ファンによる大ブーイングが起きると想定される試合」だからです。

 それを見越して球団は「良識ある阪神ファンへの啓蒙を行いました」と主張するためのものでしょう。

 

巨人・DeNA・ヤクルト戦はバッシングが起きる要因がある

 8月25日の巨人戦からの3カードは「阪神ファンが大ブーイングをする遺恨が “今シーズン中に” 発生した対戦」です。

  • 巨人:近本を死球で骨折させた高梨
  • DeNA:2塁ベース上でブロックを敢行した京田
  • ヤクルト:梅野を死球で骨折させた今野

 特にヤクルト戦では阪神の打者が仰け反るようなインコースに投球された時点で罵声が飛ぶでしょう。

 梅野を骨折させた今野の投球を “球団が” 公式サイトで「ナイスピッチング」と称賛した後の初対戦だからです。

 

阪神は「球団として事前に啓蒙しました」が精一杯

 発言そのものを “事前に” 封じることは『表現の自由』に反する言論弾圧に該当するので採ることはできません。球団にできるのは「(感染症対策と同様に啓蒙活動を通した)同調圧力に頼る」だけです。

 ファンが対戦相手に罵声を浴びせると予想される対戦が始まる前に “球団としての啓蒙” を発していれば、「球団としてできることはやっている」と弁明できます。

 出禁を求める(主に匿名の)批判者に対しては「出禁対象者の特定および出禁措置等に要する費用負担」をクラウドファンディングなどで募るべきです。

 必要経費が期日までに集まらないのであれば、球団としての対応は現状維持で十分だからです。

 

 互いに敬意を持っていると特定の球団が主張しても2023年のヤクルト・スワローズの姿勢はそうとは思えません。与死球数が多すぎるますし、与死球に対する開き直りを見せているからです。

 抑止力として劇的な効果はあまり期待できませんが、やらないよりはやった方がマシという判断が働いたものだと思います。