山崎晃大朗にガラ空きのサードを陥れられたプレーで「ボケーッとしとんやろ」と青柳に責任転嫁をする岡田彰布

 オールスター明けの初戦で阪神は 6-3 で敗れました。

 5回裏に武岡がバントを試みた際にはサードのベースカバーが不在で3塁を陥れらたことを岡田監督は咎めていますが、対象者を間違えています。

 岡田監督の要求する『普通のプレー』が非常識であり、その認識が欠落した評論をマスコミ経由で発信することは逆効果にしかならないでしょう。

 

5回裏のバント守備はオーソドックス

 7月22日のヤクルト戦(15回戦)の5回裏無死1塁で阪神が採ったバント守備はオーソドックスなものでした。

  • 1塁(大山):盗塁を警戒。バントの構えを見てチャージ
  • 2塁(中野):バントの構えを見て1塁にベースカバー
  • 3塁(佐藤輝):バント警戒で前目の守備位置
  • 遊撃(木浪):バントの構えを見て2塁にベースカバー

 青柳は「セカンドの定位置方向にプッシュバントを警戒」して1塁側にシフト。“武岡がバントを試みた時点での阪神の守備” に問題視される要素はありません。

 

岡田監督が問題にしなければならいのは「梅野の守備」

 岡田監督はこの場面で “サードのベースカバーがガラ空きだったこと” に「ボケーッとしとんやろ」と青柳の批判をしていますが、これは間違いです。

 サードがガラ空きだった理由は梅野の守備だからです。

 梅野が武岡のバントを処理した位置は『前目の守備位置からバント処理に出て来た佐藤輝の目前』。

 この位置で梅野が打球処理をするなら、“処理をする前に” 「俺が捌くからサード(のベースカバー)に戻れ」の合図が必須です。

 佐藤輝にバント処理を任せるのなら、梅野自身がサードのベースカバーに走る必要があります。

 必要なプレーを最も怠っていたのは正捕手の梅野であり、その責任を青柳に転嫁している時点で岡田監督の姿勢は論外と言わざるを得ません。