7月4日の広島戦で3回6失点で KO された西勇輝に岡田監督の堪忍袋の緒が切れました。
安定感を武器にする投手が KO される試合はあります。しかし、2試合連続 KO となれば話は別ですし、(シーズン前半戦での)今季2度目の2試合連続 KO となれば擁護は難しくなります。
「早いイニングで上がれば夏場のしんどい時期も簡単に乗り切れるわな」との嫌味が言われるのは不可避な状況であり、抹消の判断は当然と見なされるでしょう。
今シーズン2度目の2試合連続での早いイニングでの降板は印象が悪い
西勇輝が2試合続けて早いイニングで降板するのは今シーズン2度目。これが印象を大きく悪化させています。
- 1回目
- 4月26日:巨人戦(4回戦)
- 3回59球5失点
- 試合は 4-8 で敗戦
- 5月3日:中日戦(5回戦)
- 2回48球6失点
- 試合は 8-7 でサヨナラ勝ち
- 4月26日:巨人戦(4回戦)
- 2回目
- 6月27日:中日戦(10回戦)
- 5回76球3失点
- 試合は 11-3 で勝利
- 5点のリードをもらった直後の4回表に3失点
- 7月4日:広島(10回戦)
- 3回59球6失点
- 試合は 9-1 で敗戦
- 6月27日:中日戦(10回戦)
「長いイニングを投げてくれる先発は貴重なんよ」という擁護すらできない投球内容だったのです。これでは抹消は不可避です。
“中継ぎ陣を安定して疲弊させる先発投手” の序列は高くない
今の西勇輝は「安定して試合を作る先発投手」ではなく「中継ぎ陣を安定して疲弊させる先発投手」なのです。
そのような状態の投手を1軍に置いておく余裕はありません。「チーム状態に左右されず6回3失点で試合を作り続けてくれる安定感」が評価されているのであり、それができないなら抹消は止むを得ません。
「今日の試合は先発が長いイニングを投げざるを得ない」と相手に見透かされると苦しい試合展開に陥ってしまうため、そうした状況を作る傾向にある西勇輝にファームでの再調整を命じるのは妥当と言えるでしょう。
岡田監督は7月4日の試合後に「4人上げる」と取材陣に発しており、どの投手とどの野手を登録して難局を乗り切ろうとするのかが注目点になると思われます。