7月3日付の NPB 公示で阪神は先発の才木を抹消しました。才木は直近の先発2登板が本来の投球内容からは遠かったため、リフレッシュ目的での抹消は “あり” でしょう。
才木の代役は2日(日)にファームで先発していた青柳になると思われます。
奪三振率が大幅に下落している才木をリフレッシュ抹消するのは妥当
才木は 150km/h 前後のストレートとフォークボールを駆使して「イニング数とほぼ同数の三振を奪う本格派投手」です。しかし、直近の2試合では10イニングで3奪三振と本来の姿からはかけ離れています。
- DeNA 戦:6月25日
- 5回89球、4失点(自責4)
- 2奪三振、与四球3
- 巨人戦:7月2日
- 5回67球、2失点(自責2)
- 1奪三振、与四死球2
DeNA 戦では「好調のベイスタース打線と対戦したから」との見方もできましたが、7月2日の巨人戦では “ストレート狙いが見え見えの下位打線” にもストレートを芯で捉えた良い当たりを飛ばされていました。
阪神の首脳陣が能見氏と同じ懸念を有しているから『リフレッシュ抹消』を決断したのでしょう。
ストレート狙いの相手打線には「スライダーやカーブでカウントを稼いでストレートは見せ球に使う」という対策が存在しますが、これは再々昇格した際の課題にすれば良いでしょう。まずは「ストレートの威力を回復させること」が重要だからです。
来週(7月9日)の日曜日は先発・青柳が最有力
才木が登録抹消となったことで『日曜日の先発投手』に空きが生じた阪神ですが、そのスポットは青柳が埋めることになるでしょう。
青柳は7月2日に甲子園で行われたウェスタンリーグ・オリックス戦に先発。5回を投げて要した球数は67。被安打2、与死球1で無失点でした。
中6日で7月9日の甲子園でのヤクルト戦に登板できるため、よほどのアクシデントに見舞われない限りは青柳が才木の代わりに先発を託されることになると思われます。
ストレートの威力や精度が本調子でない才木に「リフレッシュ抹消」を与えて復調を促す方針は大賛成です。ただ、同じ方針をリリーフ陣にも採用して欲しいところです。
この先を見据えた投手運用ができるかが後半戦を乗り切るための鍵になるのではないでしょうか。