西武との交流戦に先発した伊藤将司の出来は「被安打11を許した5月4日の中日戦」と同じぐらい悪かった

 6月1日に行われた西武との交流戦に先発した伊藤将司は5回4失点で試合を作れず、敗戦投手となりました。

 先発投手をしていれば、内容が思わしくない “バッド・デー” に遭遇することはあります。1日の西武戦で失点を喫した理由は明らかなのですから、次回登板での修正に期待すべきでしょう。

 

カウント球の変化球が逆球になったことが反省点

 6月1日の西武との交流戦に先発した伊藤将司の出来は「被安打11を許した5月4日の中日戦と同じぐらい悪かった」と言えるでしょう。

 速球系に威力がなく、変化球が高めに浮くなど初回から危なっかしい投球内容でした。

 西武戦で4失点を喫した理由は「走者を置いた局面でアウトコースを狙ったカウント球の変化球が逆球になって長打を許したから」です。

 “単打” で済んでいれば4失点まではしなかったでしょう。ただ、変化球が逆球になって真ん中近辺に集まってしまうと失点は避けられません。

 したがって、伊藤将司の次回登板での注目点は「制球面での修正ができているか」になるはずです。

 

4試合(約1ヶ月)ぶりに投球内容が芳しくなかっただけ

 先発投手にも調子が思わしくない日があるのは当たり前のことです。

 伊藤将司の場合は「5月4日の中日戦」が明らかに “バッド・デー” であり、6月1日の西武戦でもそれを彷彿させる出来でした。

 西武戦での投球内容が今後数試合に渡って続くようなら、「ファームでの再調整」や「捕手を坂本から梅野への変更」に踏み切るべきでしょう。

 次回登板で制球が安定していれば、その必要はありません。投球内容が優れなかった1試合で懸念を示すことはナンセンスだと思います。