記録に残らないエラー:平凡なピッチャーゴロで 1-6-3 か 1-4-3 の併殺を取れず

 4月27日の阪神対巨人(5回戦)で『記録に残らないエラー』が発生していたので備忘録。

  • 2023年4月27日
  • 阪神対巨人(5回戦)
  • 8回表・1死1塁
    • 投:伊藤将、二:中野、遊:木浪
    • 打:坂本勇人、1塁走者:ウォーカー
  • 投手ゴロで 1-6-3 の併殺を狙うも、木浪がベースカバー役ではなく打者走者のみアウト

 直接の原因は「投内連携の確認不足」と思われます。

 試合はワンサイドゲームで結果に影響を与えるプレーではなかったものの、今後の接戦で同じミスが出ないように意識付けの再確認が必要となるでしょう。

 

根本的な理由は「中野のコンバート」

 8回表の坂本のピッチャーゴロで 1-6-3 (または 1-4-3)の併殺を取れなかった根本的な原因は「中野のセカンドへのコンバート」でしょう。

 昨年(2022年)だと伊藤将司が捕球したピッチャーゴロでセカンドのベースカバーに入るのは “ショートの” 中野で、伊藤将司は昨年の感覚で2塁転送を試みたと思われます。

 ただ、セカンドベースでカバーに入る役割を担っていたのは “セカンドの” 中野でした。

 中野は【一・二塁間側に位置して右足でのベースタッチから一塁転送を狙う姿勢】だったため、伊藤将司が送球した【二・三塁側は無人】でセカンドベース後方でカバーリングをしていた木浪にボールが渡ってセカンドはセーフ。

 打者走者の坂本のみがアウトとなりました。

 

 去年は『二遊間寄りのショートゴロ』は 6-6-3、『投手ゴロ』は原則として 1-6-3 で併殺を狙っていたと思われます。

 それが中野がセカンドにコンバートされたことで『二遊間寄りのショートゴロ』が 6-4-3 が基本になる “深さ” でショートが守り、その結果として『右打者の投手ゴロ』は 1-4-3 がメインになったのでしょう。

 『記録に残らないミス』がワンサイドゲームの中で起きたのは不幸中の幸いです。教訓として活かして欲しいと思います。