打撃絶不調の正捕手・梅野が先発フル出場をする現状の起用方法では捕手3人制を続けるメリットがない

 3月と4月を13勝10敗1分で終えた阪神タイガースですが、選手起用や采配で改善すべき点もあります。その代表例が『捕手3人制』です。

 その理由は「岡田監督がベンチに捕手3人も必要のない采配をしているから」です。

 勝負所で先発捕手に「代打」や「代走」が送られることはなく、大差のビハインドゲームで第3捕手がマスクを被ることもないのです。

 この方針を継続するのであれば『捕手2人制』で代打陣かブルペン陣を補充するか、第3捕手は「勉強目的の若手有望株」にすべきでしょう。

 

“打率1割の梅野” が「先発フル出場が原則」は擁護できない

 阪神は『捕手3人制』を採っているのですから、岡田監督が正捕手に指名した梅野が開幕から極度の打撃不振が続いていても「要所で梅野に代打・代走を送りつつ先発起用をして復調を待つ」という采配をすることは可能です。

 ところが、打率1割前後で推移する梅野は先発フル出場が続いています。

 梅野がマスクを被った際に登板した投手陣の成績が良好(でチームも勝利しているの)なら、批判は起きないでしょう。

 しかし、現実は逆なのです。梅野とコンビを組むほど投手は調子を落とし、(打線の援護が少ないことから)チームの勝利数も伸び悩みを見せています。

 また、先発が早いイニングで打ち込まれた試合でも「梅野の復調」が優先されて「第3捕手に経験を積ませる機会」が訪れたことはありません。これだと長坂を第3捕手として1軍に置く意味はないと言わざるを得ません。

 

『捕手2人制』にするか『第3捕手の入れ替え』を実施すべき

 登録枠を有効活用するために「キャッチャー陣のテコ入れ」は必須です。

  1. 『捕手2人制』にスイッチ
    • 本当の緊急時には原口がマスクを被る
  2. 『捕手3人制』で現状の起用方法を継続
    • 第3捕手は藤田健斗か中川勇斗の若手に変更
    • 1軍に帯同して勉強しつつ、鳴尾浜での “親子ゲーム” で実戦調整

 出場機会があるから「第3捕手で長坂や榮枝を登録する意味がある」のであって、先発捕手をフル出場させるのであれば “1軍定着を狙う捕手” を第3捕手として登録するメリットはありません。

 矛盾が生じている選手起用の方針に関しては速やかに修正する必要があると思います。