クリーンナップが “3人とも” 総崩れの状況に岡田監督が「想定外」と嘆くのも無理はない

 阪神は開幕2カードともに負け越しとなり、借金2で3カード目のヤクルトとの3連戦を迎えることになりました。

 岡田監督は「想定外」と嘆いていますが、これはクリーンナップを任された3選手が “3選手ともに” ブレーキという状況が続いているからです。

 打線の中核を担う選手は簡単にベンチスタートにはできません。「今がどん底」と割り切って耐え凌ぐことが重要になるでしょう。

 

クリーンナップが打点を稼げないと3点取れたら御の字

 2024年シーズンの阪神が波に乗れないのは原因がはっきりしています。それは「クリーンナップを務めた3選手が打点を記録できなかった試合は4戦4敗」と数字に現れているからです。

  1. 森下・大山・佐藤輝
    • 3/29・巨: .000 (11-0)
    • 3/30・巨: .181 (11-2)
    • 3/31・巨: .181 (11-2) / 1本塁打 / 3打点
    • 4/2・De: .000 (11-0)
    • 4/3・De: .313 (16-5) / 1本塁打 / 4打点
  2. 森下・大山・前川
    • 4/4・De:.181 (11-2)

 さすがの岡田監督でも「クリーンナップを担う3選手が “揃って” 不調」は想定外。

 1・2番が出塁しても3・4・5番が打点を記録できていないのです。『チームとして最も得点が期待できる形』が機能不全を起こしているのですから、試合の流れが悪くなるのは当然でしょう。

 だから、負けが先行しているのです。

 

8番木浪の大ブレーキも痛手

 クリーンナップを担当する3選手の不振も深刻ですが、8番・木浪も4月4日のベイスターズ戦を終えた時点で打率 .067 (15-1)、出塁率 .176 と絶不調で苦しんでいます。

 現状では「8番・木浪が出塁して1番・近本が返す」という昨シーズンの得点パターンは期待できません。

 神宮で5日から行われるヤクルトとの3連戦では「小幡に少なくとも先発1試合のチャンスを与える」べき状況です。

 打線の復調を待ちつつも、“代打で結果を出した若手選手” に先発出場の機会を与えてチーム内競争を促すことが重要になると思います。