打線が “散発の4安打だけ” で勝つことは難しい

中日 3-1 阪神:17回戦(バンテリン・2023年8月2日)

 中日の先発メヒアが3回で降板するアクシデントがあったものの、阪神は 1-1 の同点の状況から1歩前に出ることができずに惜敗を喫しました。

 その原因が「わずか4安打に終わった打線」にあることは明らかでしょう。打線が2日の試合では何もできなかったため、切り替えが重要になると思われます。

 

“散発の4安打だけ” で勝つことは困難を極める

 2日の中日戦(17回戦)に関する岡田監督のコメントが淡白なのは「打線があまりに機能しなかったから」でしょう。

 得点は近本のソロホームランのみ。残る3本の安打はいずれもシングルヒットで出塁した走者は2塁に進めず。

 四死球による出塁、失策出塁、振り逃げもありませんでした。打線がほぼ完璧に封じられていたのです。そのような打線の状態で勝つには「1-0 での完封勝利」しかありません。

 したがって、2日の中日戦での敗戦は「受け入れて切り替えるべきもの」との認識なのでしょう。

 

8月3日の中日戦(18回戦)で打線が微調整してくれれば問題なし

 2日の試合で中日が “マシンガン継投” を敢行したのは「バンテリンドームのマウンドが調整されたから」でしょう。

 先発のメヒアがアクシデントで降板を強いられたため、中日のブルペン陣は「登板の理由」ができますし、打たれたとしても「先発投手のアクシデント」で擁護されます。

 一方の阪神打線は “調整されたマウンドから投げてくる中日のブルペン投手陣” との対戦は初めてであり、「これまでの対戦でのイメージとの違和感」があったとしても不思議ではありません。

 ただ、2日の試合での対戦で “新たな球筋” を見ている打者がいることは3日以降の対戦に活かせる要因になり得ます。

 したがって、3日に行われる18回戦で「カード勝ち越し」を決めれば問題にはならないでしょう。打線として良い修正ができるかが注目点になると思います。