6月10日の日本ハム戦は「不味いベンチワークで敗けた試合」と言わざるを得ません。
8回裏も先発の大竹に続投をさせる根拠は脆弱でしたし、勝ち越されると相手のクローザーが登場する局面で三塁線が空いていたことも致命的でした。
このような采配を続けるのであれば、ズルズルと敗けることになるでしょう。
8回の頭から加治屋を投入すべきだった
まず、先発の大竹を8回も続投させたのは敗退行為と批判されても止むを得ません。大竹の出来は悪かったからです。
- チェンジアップが決まらず、序盤に失点を重ねる
- 7回を投げ終えて99球
- チェンジアップ以外の球種を駆使して何とか試合を作る
- 日本ハムは先頭の江越が4回目の打席
緩急を駆使したピッチングができない(=チェンジアップが使えない)中でも大竹と坂本のバッテリーは「7回99球3失点」で持ち堪えていたのです。
日本ハムの8回裏は先頭の江越から始まり、2安打のマルティネスと1安打の加藤豪将に回る “4順目” でした。
右打者に強い加治屋にスイッチすべき状況だったにも関わらず、大竹を続投させたのはベンチのミスです。その後は及川、ケラー、島本、岩崎と計算できるブルペン陣はいたからです。
この継投ミスが尾を引くことになったとしても驚きではありません。
6月3日のロッテ戦と同様に試合の最終盤で空いていた三塁線
また、6月10日の日本ハム戦でも3日のロッテ戦と同様に「試合の最終盤で三塁線を詰めずに(守っていた佐藤輝が)三塁線を破られて長打」を許して失点しました。
これもベンチがサードの佐藤輝明に「三塁線を閉めろ」と指示をしていれば、江越の三塁線を破るツーベースは生まれなかったのです。
同じ形で失点を許しているのですから、このままズルズル敗けるとの指摘が的を得ることは十分にあり得るでしょう。