3点リードの9回に追い付かれてしまう試合もありますが、6月3日のロッテ戦での追い付かれ方は(いろんなことがあったとしても)容認できるものではないでしょう。
ベンチワークの責任もあったからです。そこは反省して改善しなければならないはずです。
守護神・湯浅の出来の悪さはベンチの責任ではない
(3日のロッテとの交流戦で9回に登板した)湯浅の出来が悪かったのはベンチの責任ではありません。「どないしたん?」って言いたくなるほどストレートが走ってなかったからです。
- 右前腕の強い張りによる離脱からの復帰後は「ストレート主体で時折フォーク」の配球しかできない状態
- 3日のロッテ戦ではストレートが走らず
→ ゾーン内のストレートでカウントを稼げず - ストレートでコースを狙うもボール判定
- 投げる球がなくなって痛打を浴びる
湯浅の投球内容は “立ち上がりにストレートの制球が定まらずに3失点を喫したロッテの先発・種市” と一緒でした。
この試合の投球内容だけで湯浅の評価が落ちることはないでしょう。しかし、今後の登板でもストレートの質が悪いのであれば、ファームでの再調整は必須です。
その線引きを設定し、1軍での復調を待つ起用方法ができるかがポイントになるはずです。
木浪のエラーは痛手だが、パンク寸前まで疲弊させたのはベンチの責任
エラーで先頭打者の出塁を許した木浪のプレーも響きました。イレギュラーに見舞われたものの痛烈な当たりではなかっただけに何とかアウトにして欲しかったところです。
ただ、これは木浪のコンディションが悪くない時の注文です。
現状の木浪は打率こそ3割を少し下回るぐらいで踏み留まっていますが、守備時のスローイングでショートバウンドが増えるなど疲労が蓄積していることは明らかです。
ベンチが「点差の開いた試合で小幡を起用」することによる木浪の疲労軽減に取り組んでいたのであれば、木浪のエラーは咎められるべきでしょう。
1試合の休養でコンディションが回復し切るとは思えないほどの疲労を蓄積させた責任は「選手起用」にあるのです。シーズン終盤戦を見据えた『戦力の最大化』も並行するのが名将のあるべき姿です。
佐藤輝明の守備位置はどうなのか
あと、9回表1死1・2塁で岡に三塁線を破るタイムリーを許した際の『佐藤輝明の守備位置』です。
三塁線を破られた場合は長打ですが、三遊間だと単打で済みます。試合の終盤に「飛び付いても捕球できないぐらい三塁線を開けた位置にサードを守らせる」ことに疑問符が付くのは当然でしょう。
飛び付いた佐藤輝明のグラブの下を岡の打球が抜けてた場合は「あの当たりを内野安打で止めないとゴールデングラブ賞はまだ早い」と言えますし、守備コーチとの二人三脚でのさらなる成長を促すこともできます。
ベンチがそう言える守備シフトを徹底してなかったことも「湯浅の9回1イニング3失点」のお膳立てになったことは否定できないのです。
マスコミ経由で選手に喝を入れる前にやらなければならないことがあるはずです。ずるずる連敗する要因をベンチワークで作っていることは速やかに是正すべきでしょう。