伊藤将司が左肩の負傷で4月1日に行われる開幕2戦目の先発投手が不在となってしまった阪神ですが、1週間前の3月25日のオープン戦に先発した秋山が4回を62球で無失点と試合を作りました。
「ストレートのコントロール」は改善の余地があるものの、球威や粘りは2桁勝利を記録していた頃に戻っていたと思われます。開幕カードの “重圧” を考えると秋山に託すべきでしょう。
力みでストレートが逆球になったことは反省点
3月25日のオリックスとのオープン戦に登板した秋山の反省点は「力みで制球を乱す場面があったこと」でしょう。
ただ、秋山は先発ローテ入りを懸けた “追試” を受けている立場ですから「力み」が生じるのは仕方のないことです。力んでしまった場面では「ストレートが逆球」になり「変化球が抜け球」になっていました。
その中でも4回を62球・無失点で終えたのです。
高さとコースを同時に間違えることはなく、持ち味を発揮して試合を作った投球内容は開幕2戦目の先発を託すに値するものだったと思います。
ひざ痛が癒えた投手にフル稼働を求めたくない
2022年の秋山は膝に問題を抱えて不本意なシーズンに終わりました。そのため、上手く休養を与えながら先発登板をさせることが重要になるでしょう。
無理をして先発ローテを守ろうとしたことが膝痛の悪化を招いてしまっての連続 KO だと悔やまれます。
それなら「中10日での起用」や「先発登板を1回飛ばし」を積極的にした方がチームとして勝てる確率が高まるからです。
また、空いた先発スポットには村上頌樹や富田など先発投手として試したい若手もいます。彼らを1軍でどう起用するのかも鍵になると思います。