“サードでメジャー通算57試合・395.1イニング・8失策(守備率 .940)のノイジー” にサードを守らせるの?

 佐藤輝を5月15日付で登録抹消にした阪神は同日からノイジーにサードのポジションで試合前のノックを受けさせています。

 “メジャーではサードが本職だったノイジー” に期待する声もあるようですが、そう簡単には行かないでしょう。ノイジーは「サードでメジャー通算57試合・395.1イニング・8失策(守備率 .940)」と守備は得意ではないからです。

 

“サードで守備率 .940 のノイジー” という現実

 「ノイジーを本職のサードで起用すればリターンが大きい」と主張する人もいますが、それは単なる皮算用です。

  • セ・リーグ三塁手の守備率(2023年
    1. 宮﨑敏郎(De): .964
    2. 佐藤輝明(神): .938
    3. 村上宗隆(ヤ): .937
    4. 石川昂弥(中): .931

 ノイジーが外野手にコンバートされたのは「佐藤輝明や村上宗隆と変わらない守備力であるにも関わらず、打撃力で大きな遅れを取っている」からです。

 ちなみに、ヤクルトが当初はサードでの起用も考えていたホセ・オスナは「サードでメジャー通算31試合・175イニングで無失策」。

 オスナのサードでの守備力がノイジー並みだと3失策はしている計算になるため、『ノイジーのサード起用』には疑問符が付く方が普通なのです。

 

 ファーストの大山が打撃不振で苦しんでいる現状だと、『ノイジーとビシエドの交換トレード』を持ちかけた方がリターンは大きいでしょう。

 ビシエドの年俸がノイジーの約2倍でも昨シーズンの優勝による増収・増益分でカバーできますし、外野の両翼を森下・前川・井上の3選手によるポジション争いが容易になるからです。