“内弁慶だった牧秀悟” に甲子園で打率 .393 の好成績を残されている事実から目を背ける岡田彰布は見苦しい

 8月29日と30日に行われた阪神対 DeNA 戦は両試合とも牧秀悟の決勝弾で DeNA が制しました。

 この結果に岡田監督は不満タラタラのコメントを残していますが、これは責任転嫁と言わざるを得ないでしょう。

 なぜなら、矢野監督が率いていた2022年の阪神は「牧秀悟を平均程度に抑えていた」からです。カモにされているのであれば、現首脳陣の責任でもあることは否定できません。

 

牧秀悟の阪神戦での打撃成績

 2022年の牧秀悟はシーズン打率が .291 で OPS は .861 で、阪神戦では打率 .300 で OPS は .787 でした。「平均程度には抑えられていた」と言えるでしょう。

 牧の阪神戦での打撃が昨年から劇的に変わったのは「甲子園での打撃成績」です。

表:牧秀悟の打撃成績
2022年 2023年
(8月31日時点)
甲子園 阪神戦 甲子園 阪神戦
打率 .212
(33-7)
.300
(90-27)
.393
(28-11)
.349
(83-29)
本塁打 0 2 5 7
打点 3 12 10 20
OPS .502 .787 1.450 1.081

 去年・2022年の牧は “内弁慶” で甲子園での打率は .212。OPS は .502 と阪神の投手陣に封じられていました。

 それが岡田監督が率いるようになった2023年は打率 .393 、OPS は 1.450 と滅多打ちにされているのです。「他球団のように抑えろ」との指示がズレていることは言うまでもありません。

 

投手有利の甲子園で打率4割を残されるのは懸念事項

 昨年の牧は「打者有利の浜スタで打ちまくり投手有利の甲子園で抑えられる」という “普通の” 打者でしたが、今年は「投手有利の甲子園で浜スタよりも打ちまくっている」のです。

 これをバッテリー陣の責任にするのは無理があるでしょう。

 普通にやれば、今年の中日のように「投手有利のホーム球場での方が牧を抑えられている」という成績になるはずです。それが真逆になっているのは「チームとしての対策を間違えていること」が大きな要因でしょう。

 チームの戦略や戦術の最終決定権は岡田監督にあるのです。

 岡田監督が「普通にやってたら牧にここまで打たれることはないわな」との皮肉を言われるのは止むを得ませんし、その責任を他者に転嫁するようではチームが失速することも十分に起こり得ると思われます。