“1軍コーチからの守備指導が逆効果状態の佐藤輝明” をサードで起用し続ける岡田監督の責任が1番重い

 2024年シーズンにサードで(送球面などの)エラーが続く佐藤輝明 “だけ” が批判され続けていますが、責任の度合いは岡田監督と馬場コーチに次ぐ3番目。

 責任と批判が釣り合っていないことが根本的な問題なのです。

 

馬場コーチの下でサードの守備が向上した渡邉諒と悪化した佐藤輝明

 まず、馬場敏史・内野守備走塁コーチによる守備指導は佐藤輝明には合っていません。

 馬場コーチの下でサードの守備が向上したのは “地肩が弱くて守備範囲が狭い” 渡邉諒。木浪や糸原と同じ特徴の内野手です。

 その一方で “地肩が強いアスリート型” の佐藤輝明に合う指導を(結果的に)していたのは田中秀太ファーム内野守備走塁コーチ。

 2024年シーズンのファームで守備が向上した二遊間を守る内野手は “アスリート型” が多く、“ファームから復帰した直後の佐藤輝明” の動きとスローイングが軽快で安定していたことが何よりの根拠です。

 

「馬場敏史・内野守備走塁コーチ」と「サード・佐藤輝明」の二者択一から逃げる岡田監督が元凶

 守備コーチによる指導が選手に合っていないのであれば、決定権限を持つ岡田監督が「どちらを優先するのか」の決断を下さなければなりません。

  1. 馬場敏史・内野守備走塁コーチを優先
    • サードは佐藤輝明以外が守る
    • 佐藤輝明は「他のポジションにコンバート」か「ベンチ」
  2. サード・佐藤輝明を優先
    • 馬場敏史コーチを事実上の更迭

 この二者択一の決断から岡田監督が逃げ続けているため、“守備指導が逆効果になっている佐藤輝明” がサードを守り続ける悪循環に陥っているのです。

 

 岡田監督や馬場コーチが佐藤輝明のプレーを批判できるのは「指導を仰ぐコーチの選定を始めとする守備における権限が佐藤輝明に委譲されている場合のみ」です。

 通常は “監督や守備コーチの指導に従わなければならない立場” にいる訳ですから、最初に批判されるのは「指導を受けた選手」ではなく「指導方針を決定した監督」と「指導を行なったコーチ」です。

 佐藤輝明の守備力に注文を付けるとしても、このことは肝に銘じなければならないでしょう。