岡田監督は「送球が不安定な内野手は1軍には不要」との『評価基準』をマスコミの前で “公言” したら良いのに

 8月13日の巨人戦では “前日に送球エラーが記録された佐藤輝明” がスタメン落ちとなりました。

 これは『岡田監督による守備の評価基準』によって下されたものでしょう。岡田監督は「 “普通に” やってたら送球ミスなど起こり得ない」との価値観を根底に据えて評価していると思われるからです。

 

「 “守備が下手なファースト岡田彰布” での捕球できる送球をしているか」が評価ポイント

 岡田監督の言う「(内野手の)守備が上手い」における最重要項目は『送球の正確性』です。

  • “守備が下手なファースト岡田彰布” でも捕球可能か
  • 『守備範囲の広さ』は評価に直結せず
  • 極端に言うと、打者走者を出塁されても良い

 具体的に言うと、岡田監督の評価基準では木浪は守備の名手です。正面付近に来た打球を手堅く処理し、“一塁手が捕球しやすい送球” をし続けているからです。

 その一方で佐藤輝明は守備が下手になります。

 守備レンジや肩の強さを活かして指標上でプラス数値を記録していようとも、1塁への送球が「ベース上に行っていない」ことを理由に『守備が下手』のレッテルを貼られているからです。

 

「送球の正確性はキャッチボールと同じ」という考え方

 岡田監督の価値観を勝手に代弁すると「なんで暴投になんの?捕球した後は(1塁までの距離の)キャッチボールと同じなんやから普通に投げたら良いだけやん」でしょう。

 だから、悪送球をした投手や佐藤輝明が翌日以降に外されているのです。

 そのため、岡田監督による評価基準への『対策』としては「待って捕球して(イニング間の守備練習ほどの)緩い速度のワンバウンド送球でセーフになっても問題なしと割り切って投げること」です。

 「肩か肘を痛めているのでは?」と思われる送球速度でも全く問題はありません。送球がワンバウンドどころかツーバウンドになっても良いですし、送球を断念しても問題はないのです。

 それによって打者走者をアウトにできなかったとしても「 “普通に” やったけど無理だった」との『正当な弁明』が成立するからです。

 

 したがって、プレー選択の優先順位付けが重要になるでしょう。佐藤輝明の場合は「1軍に長くいるほどスローイングの精度が悪化する」という “岡田監督下での2年目のジンクス” に直面しているからです。