阪神が9月27日の広島戦でサヨナラ負けを喫したことで、巨人の優勝へのマジックナンバーは「1」になりました。
岡田監督は「引き分けに持ち込めた」と試合後の囲み取材で悔やんでいましたが、それを阻んだのは「岡田監督が黙認し続けた梅野の緩慢なカバーリング」であることは皮肉なことです。
梅野はカバーリングへの意識が低い
岡田監督は「こういう試合はミスをした方が負ける」と口にしていますが、『梅野のカバーリング意識の低さ』を黙認し続けたことは “明らかなミス” でしょう。
梅野のカバーリング意識の低さが露呈したのは2023年7月のヤクルト戦。送りバントで山崎晃大朗に3塁まで進塁されたことに対し、岡田監督は青柳を名指し批判しました。
しかし、このプレーで本当に問題だったのは梅野の守備。
「サードの佐藤輝明に3塁に戻れとの指示を出す」こともなく、「打球処理は投手や佐藤輝明に任せて自らは3塁ベースカバーに走る」こともなかったからです。
この後の試合で梅野は「3塁へのベースカバーに走ることなった」のですから、甘やかされていることは確実でしょう。
“走者に2つの進塁を許す緩慢プレー” が「頭脳プレー」と持ち上げられる異常さ
その梅野はマスコミからも甘やかされています。ゲラの暴投で1塁走者に3塁まで余裕で進塁されたのですが、グラウンドルールで『テイク・ワンベース』で済んだ場面です。
そもそも、走者に2つの進塁を許す “反応の遅さ” が問題なのです。
8月27日の DeNA 戦では「2度のワイルドピッチでどちらも走者に2つの進塁を許す結果」になりました。
このような一連のプレーに岡田監督が(マスコミ経由で)苦言を呈さなかったことはミスと言わざるを得ないでしょう。
“1塁へのバックアップカバー” を怠った梅野
9月27日の広島戦の12回裏の守備で最も責任が重いのは「梅野の緩慢守備」です。
村上の1塁ベースカバーが一瞬遅れたことは否定しません。一二塁間の打球で「深い位置の中野が(回り込んで)処理をして1塁ベースに戻った大山に転送」が頭を過るのは止むを得ないからです。
しかし、“その村上よりも1塁へのバックアップカバーに行くことが遅れた梅野” は論外でしょう。
岡田監督の言葉を借りるのなら、バックアップカバーが重要なのは中学生でも分かること。キャッチボール以前の問題です。
「キャッチボールをするための適切な距離間を取ること」がバックアップカバーに該当することですし、“普通のバックアップカバー” がされていれば野間は2塁に到達できなかったと考えられるからです。
それだけに梅野の怠惰な守備を黙認し続けたことがV逸をほぼ確定的にする敗因となったのは皮肉なことです。